フィンカ・ローザル、モナストレル、イエクラ、2013年。
造り手のフィンカ・ローザルについて知らない。
購入したカルディの説明によると、遅摘みぶどうを使用しているそうだ。
産地は、スペイン東部のムルシア州のDOイエクラ。
ぶどうはモナストレル。
フランスのムールヴェードルと同じ種。
今ではムールヴェードルの方が有名だが、この種はスペインからフランスに伝わったとの説が有力だ。
近年はスペインでもカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネ等の国際品種が人気で、モナストレルの作付面積は減少しているそうだ。
そんな中で、このワインの醸造責任者のデイヴィッド・トフトゥラップ氏によると、醸造の度にモナストレルの強い個性に大きな感動を覚えるそうだ。
このコメントを読むと、この醸造家が造ったワインに対する期待が膨らむ。
まだ若いワインなので、コルクはほとんど濡れていない。
熟したダークチェリーやブラックベリーの香り。
口に含むと甘い果実味を感じるが、その後にはしっかりとした熟成感とタンニンが続く。
微かな樽香も心地よい。
完熟ぶどうを用いた、豊穣のワイン。
スペインのモナストレル、醸造家が言う通り素晴らしいポテンシャルを持っている。
今夜も楽しいお家ワインでした。