
ちょっと以前のお話し。
六本木で彼女と待ち合わせ、ヒルズのメトロハットにある『シャポー・マルゴ』に向かう。

丸の内のブリック・スクエアにある『マルゴ』は行きつけの店だが、六本木の『マルゴ』に来るのは初めて。
オフィスの昼休み時間は過ぎているので、お店は、”嵐が去ってほっと一息”の感じ。

丸の内の『マルゴ』では壁二面の全面がセラーとなっていて、ブルゴーニュのワインが大量に保管されているが、ここのセラーは筒状になっている。
中を見るとブルゴーニュもあるが、ボルドーやフランスの他の地域、そしてフランス以外の国のワインが多い。
『マルゴ』では多くの種類のワインをグラスで飲むことができる。
今日はどんなグラス・ワインが用意されているか、楽しみだ。

最初のグラスは、アンティッシュ、クレマン・ド・リムー、ブリュット、マルゴ・ラベル。
ドメーヌ・アンティッシュ・リムーはラングドック・ルーションのリムー地区で6代続く名門。
大規模な個人経営のドメーヌである。
『マルゴ』は、このアンティッシュのクレマンを、店の名を冠したハウス・スパークリングとして採用しているのだ。

暑い夏には冷えた泡が美味い。
アンティッシュのクレマンも、フルーティな果実味を持ちながら、切れの良い辛口だ。
セパージュは、シャルドネ70%、シュナンブラン20%、モーザック10%。

ランチセットメニューのスープが届く。
冷えた泡の後に食べる、熱々のミネストローネが美味い。

ランチではライスとパンが選べる。
二人ともパンを選ぶと、こんなに大きなパンが出された。

泡を飲み干すと、ランチの肉料理に合わせるため赤ワインのグラスを注文。
ドリームタイム・パス、カンガルー・ラベル、シラーズ、2013年。
富山県氷見市のヴィレッジ・セラーズが、オーストラリアの醸造家、フィル・スピルマン氏と協力して日本向けにオーストラリアで製造するワイン。
リーズナブルな価格で良質のワインを販売することを目指しており、多くの種類のヴァラエタル・ワインをリリースしている。

プラムやブラックベリーの果実味を持ち、タンニンもほどほどにある綺麗なミディアム・ボディ。
セパージュは、シラース96%で、残りはカベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、メルロー、テンプラニーリョ、ピノ・ノワールが加えられている。
何だか何でもありというセパージュだ。
オークの香りも微かに感じたが、調べてみると、アメリカンおよびフレンチ・オークのチップをステンレスタンクに入れて熟成させているとのこと。
六本木ヒルズで彼女と過ごす楽しい一日の続きは、また明日。