
茅場町のジビエ料理のお店、『ニコ・チェルシー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャンパーニュ、シャルドネをグラスで飲んだ後は、選んでおいた赤ワインを出してもらう。
ブルゴーニュのヴァンサン・ジラルダンが造る、ブルゴーニュ・ルージュ、キュヴェ・サンヴァンサン、2013年。

ポマールとヴォルネイの平均樹齢50年のぶどうを使用。
ぶどう栽培は2007年からビオディナミで、収穫は手摘み、発酵には天然酵母を用いている。
ベリー系の香りを持ち、綺麗な酸を持つ。
タンニンは繊細。
さすがヴァンサン・ジラルダン、と思ったが、当の本人は2012年に引退してしまい、今は2001年に加わったムルソー出身の醸造家、エリック・ジェルマンが引き継いでワインを生産している。

赤ワインに合わせる料理は、レバームース。
これは鶏レバー。
柔らかで濃厚な味わい。

続いて、蝦夷鹿もも肉のタルタル。
これはジビエ感満載。
赤ワインにも良く合って美味い。

メインは、蝦夷鹿のロースト。
外はしっかり焼かれ、中はレアーで旨みが凝縮されている。
「血の味がして最高に美味しい」と彼女。
正真正銘の肉食系なのだ。

合わせて、森の野菜の炭火焼き、タプナードソース。
カウンター前の炭火の炉で、豪快に焼き上げてくれる。
焼いた野菜は甘みがあって美味しく、鹿肉との相性も抜群。

赤ワインがまだ残っているので、フランス産チーズの盛り合わせを注文。
白カビ、ウォッシュド、青かび。
添えられた干し葡萄のブランデー漬けがとても良い。

お腹はいっぱいだが、彼女にとってデザートは必需品。
選んだデザートは、りんごのタルト。

私も一緒に食べてしまう。
私のデザートは、ガトーショコラ。
これは濃厚で美味い。

今夜の料理もワインも素晴らしく美味しかった。
壁に掛けられた鹿の頭が見送ってくれる。
今夜は鹿肉をいっぱい食べたので、この見送りはビミョウ。
茅場町のジビエの人気店、『ニコ・チェルシー』で彼女と過ごす楽しい夜でした。