Quantcast
Channel: ワインは素敵な恋の道しるべ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

今夜は彼女とフレンチ、キャーヴ・ド・ひらまつ、西麻布

$
0
0

IMG_20160525_223311.jpg
今夜は彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。

車で向かった先は、二人が大好きなフレンチのお店、『キャーヴ・ド・ひらまつ』。

西麻布にある白亜の一軒家レストランである。

このお店との付き合いは長い。



IMG_20160824_190513.jpg
前身の『ル・レゼルヴ・ド・ひらまつ』が開店したときからのお付き合いだ。

支配人に案内され、レトロなエレベーターで3階のメイン・ダイニングに向かう。

テーブルには、今夜のメニューが置かれている。

IMG_20160824_220139.jpg
二人ともしばらく無言で、メニューを読む。

料理やワインに関する彼女の質問に答えるのも楽しい時間。

今夜のアペリティフがテーブルに届く。

桃のピューレをスパークリング・ワインで割ったカクテル。

甘い桃の香り。

辛口のスパークリングの切れ味が心地よい。



IMG_20160824_220208.jpg
使われているスパークリングは、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2014年。

ブルゴーニュを代表するクレマンの造り手で、クレマン・ド・ブルゴーニュの元祖ともいえる存在である。

『ひらまつ』グループのお店では、ハウス・スパークリングとして使用されており、私も良く飲むクレマンである。




IMG_20160824_220259.jpg
前菜は、鮮魚のタルタルと玉蜀黍のムース、大葉の香るカポナータ。

使われている魚は、イナダ(ブリの若魚)。

「ね、カポナータってイタリア料理じゃないの?」と彼女。

「うん、シチリア料理だよね。フランスだと南仏のラタトゥーユが近い料理だね。きっとコクを出したかったのでカポナータにしたんじゃないのかな」と私。



IMG_20160824_220330.jpg
料理そのものは、見た目に美しく、食べて美味しく、カポナータのイメージとは別物。

総料理長の柳原さんの料理は繊細で美しい。



IMG_20160824_220404.jpg
白ワインは、ブルゴーニュのプイィ・フュイッセ。

プイィ・フュイッセを飲むのは久し振りだ。

グレープフルーツやアカシアの甘い香り。

ヘーゼルナッツの香ばしいニュアンスも。

豊かな果実味を持つ、素晴らしいシャルドネだ。


IMG_20160824_220445.jpg
造り手は、ドメーヌ・J.A.フェレ。

1840年創立の、プイィ・フュイッセを代表するドメーヌの一つだ。

2008年からはルイ・ジャドが経営を引き継いでいるが、そのワイン造りの哲学は変わらず、樹齢の高い樹で少量生産したぶどうを用いて醸造している。

ルイ・ジャドが引き継いでからの醸造責任者は、若き女性醸造家、オドレ・プラチーニ。

伝統あるドメーヌの醸造責任者に若い女性を任命するとは、ルイ・ジャドが益々好きになった。

IMG_20160824_220537.jpg
プイィ・フュイッセが美味しいので、どんどんグラスを傾けてしまう。

酔いが回り過ぎないように、パンも口に運ぶ。

ここのバゲットは美味いので、料理を味わうためには食べ過ぎ注意。

IMG_20160824_195106.jpg
白ワインと合わせる魚料理は、鱧のフリット、ソース・ラヴィゴット、長茄子の煮浸しとパープルクララ。

「フリットもイタリア語だよね」と彼女。

「確かに、フランス語だとベニエのはずだね」と私。

IMG_20160824_195113.jpg
「パープルクララって、何なの?」

「この綺麗な紫の茄子がパープルクララだよ。新しい野菜がどんどん出てくるね」

カリッと揚がった鱧が美味しく、シャルドネとの相性も抜群。

西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜は、続きます。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

Trending Articles