12月中旬のこと、乃木坂で彼女と待ち合わせ。
向かった先は「メルセデスミー」。
「メルセデスミー」のお隣には、「EQハウス」。
メルセデスの電気自動車を中心としたモビリティとリビングの繋がりを提案する体験施設。
奥に見えるのは、「メルセデスミー」のカフェ・レストラン、『ネクストドア』。
今夜のお店は、『アップステアーズ』。
この長い階段を上り、二階の店に向かう。
レセプションの前にはクリスマスツリー。
一階を見下ろすと大きなツリー。
ツリーの頂上には、メルセデス・ベンツのスリーポインテッドスター。
ショーケースの中には、メルセデスのグッズ。
メルセデス・オーナーには嬉しい品々だろう。
検温と手指の消毒を済ませ、店内に進む。
正面にはバーカウンターとバーテーブル。
右に進むとダイニング・ルーム。
室内はオレンジの照明なので、写真の色がモノトーンになってしまう。
私達のテーブルからは展示車両が良く見える。
オープンキッチンでは客を迎える準備が忙しく進められている。
実は彼女がここに来たいと言い出した時、ドキッとしてしまった。
私は既に来ていたが、彼女はそのことを知らなかったのだ。
ソムリエがシャンパーニュを注いでくれる。
キャティア、ブリュット、アンティーク、プルミエ・クリュ。
1625年創業の名門で、現当主は13代目。
生産するシャンパーニュの全てがプルミエ・クリュという珍しいメゾン。
熟した洋梨や黒系果実の香り。
果実の熟成感、凝縮感が素晴らしく、後味には炒ったナッツやブリオッシュのニュアンス。
セパージュは、ピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール20%、シャルドネ20%。
リザーブワイン比率は30%と高く、瓶内熟成期間は4年と長い。
敷地の地下には200万本の貯蔵が可能な広大なセラーがあり、それが長期熟成を可能としている。
ミュズレの状態もとても良い。
テーブルにセットされた取り皿には”me”の文字。
たっぷりのチョップドサラダ。
角切りにされたキュウリやトマト、それにレタス、青菜、ひよこ豆等が入っている。
上に掛けられているのは、カリカリに揚げられたゴボウ。
混ぜ混ぜして食べる。
これが美味いのだ。
一人に一皿届くのも嬉しい。
ポテトフリット。
前回も思ったが、ポテトフリットでシャンパーニュのプルミエ・クリュを飲むのが面白くて楽しい。
パネッレ。
ひよこ豆のフリットで、シチリアの郷土料理。
イスラムの影響を感じる料理だ。
シチリアは9世紀から11世紀にかけて200年近くイスラムの支配下にあり、イスラム勢力が島から追放されたのは1240年代のこと。
彼女と過ごす、乃木坂の『アップステアーズ』の楽しい夜は続きます。