東大前、文京学院大学横の『NZ BAR』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ドッグ・ポイントのソーヴィニヨン・ブランを飲んだ後は、赤ワインに切り替える。
今夜は珍しいワインがあると言うので、飲んでみることにする。
ケンブリッジ・ロードがマーティンボロで造る、ラ・ルナ・デ・テ・ムナ、ピノ・ノワール、2012年。
ケンブリッジ・ロードは、若い醸造家達が昔ながらの造り方に挑戦するワイナリー。
エチケットもなく、このネックに付けられたタグが無ければ中身が何であるのかわからない。
テ・ムナは、マーティンボロの中の、ピノ・ノワールのサブリージョンとして知られる地域。
ラ・ルナは、その中でも特別な4エーカーの単一畑。
あの楠田氏が2009年から2011年までこの畑のぶどうを使用したことでも有名。
ケンブリッジ・ロードがこのぶどうを用いることが出来たのは2012年と2013年のみで、今では幻のワインとなっている。
因みに、ラ・ルナは今ではクラギーレンジやレッドバンク等の大手が独占所有している。
このワインはとても力強く、自然なぶどうの凝縮感を持っている。
野生酵母を使用し、全房発酵を行っているとのことだ。
グラス・ワインは、今まで一度も同じものに出会ったことが無い。
一番左に書かれたカフェも充実しており、コーヒーを飲みに来る学生も多い。
何時も変わった野菜が使われていて、今夜は球形のズッキーニなのだそうだ。
あっさりとした味付けが、ワインに良く合って美味い。
牛乳から造られた、白カビ、ウォッシュド。
山羊のチーズに羊のチーズ。
何時も食べ頃のチーズが用意されているところが素晴らしい。
結構な量を出してくれるが、これはイタリア、パルマ産。
添えられているオリーブは、ニュージーランド産。
モッツアレラの目玉焼き。
底にはラタトゥイユが敷かれ、その上にはたっぷりのモッツアレラと玉子。
美味い。
でも、お腹はいっぱいになってしまった。
彼女と過ごす、東大前の『NZ BAR』で過ごす楽しい夜の続きは、また明日。