ショレイ・レ・ボーヌ、ヴィエイユ・ヴィーニュ、2008年。
ドミニク・ローランは1988年に32歳でパティシエから転じて醸造家となった異色の人材。
今ではブルゴーニュを代表する造り手の一人となっている。
ドミニク・ローランのワイン造りは、新樽200%と言われる独特なもの。
ネゴシアンとして購入したワインをすぐに新樽に入れ、更に半年後に再度新樽に入れ替えると言うもの。
ぶどうはヴィエイユ・ヴィーニュ(樹齢50年以上)を用い、樽は自作(マジック・カスク)。
そしてシュール・リーで熟成させ、SO2使用は最小限で、ノンフィルター。
彼のワイン造りの信念がこれらに現れている。
2008年ヴィンテージだが、思ったよりコルクにワインが浸透している。
でも香りは良く、コルクの弾力性にも退化は無い。
コルクには、ドミニク・ローラン、ショレイ・レ・ボーヌ、V.V.、2008年と、必要な情報が全て刻印されている。
結構高価なコルクを使っている。
キャップシールには、ドム・ローラン、ニュイ・サン・ジョルジュと書かれている。
そうか、ドミニクが長すぎるので、略してドムと表記しているのか。
抜栓時はまだ温度が低かったので、グラスに霜が付いてしまい、注いだワインが良く見えない。
ブルピノにしては、かなり色合いは濃い。
アメブロのpumpkinsさんが同じ2008年ヴィンテージを、確か2012年に飲まれていたが、その時は淡いルビー色とのことだった。
熟成期間4年と、7年で色合いがかなり違っているようだ。
もっと色合いがわかるようにと思い、接写してもたが、もっとボケてしまった。
でも、味わいは全くボケていない。
酸味がちゃんとあるので、まだまだ熟成に耐えられる。
熟成感も充分で、それほど高価なワインではないのだが、複雑なストラクチャーはヴィエイユ・ヴィーニュ由来なのだろうか。
新樽200%と言われるが、樽がギシギシに効いているわけではなく、ほのかな樽香も心地よい。
やはりドミニク・ローランは美味しい。
今夜も楽しいお家ワインでした。

彼のワイン造りの特徴はそれだけではない。