お誘いを受け、エシェ蔵さんのワイン会に参加。
残念ながら欠席者が複数出たため、参加者は4人。
エシェ蔵さん、ひなたさん、エシェ蔵さんのお友達、そして私。
ひなたさんはアメブロでのお付き合い。
エシェ蔵さんのお友達のN嬢さんは驚いたことに、以前私が開催したワイン会の参加者。
早速エシェ蔵さんのセラーから、テタンジェ、レ・フォリ・ド・ラ・マルケットリー、ブリュット。
テタンジェ家が4代にわたって運営する、家族経営の大手メゾン。
そのテタンジェ家の象徴とも言えるマルケットリー城の自社畑ぶどう100%で造られたシャンパーニュである。
テタンジェには懐かしい思い出がある。
若い時に初めてルフトハンザ・ドイツ航空のファースト・クラスに乗った時、出されたワインを見て、タイティンガーという名のドイツ・ワインだと思ってしまったのだ。
綺麗な黄金色。
きめ細かい豊かな泡立ち。
アプリコットやピーチのような甘い香り。
口に含むと、しっかりとした熟成感。
ブリオッシュ、アーモンド、バニラと、多彩なストラクチャーを持つ。
セパージュは、シャルドネ55%、ピノ・ノワール45%。
好きなタイプのシャンパーニュである。
私もシャンパーニュを一本持ってきたが、まだ充分冷えていなかった。
参加者の女性陣は、シャンパーニュをもっと飲みたいとのご意見。
そこでエシェ蔵さんが、またまた素晴らしいボトルを抜栓。
アンリ・ジローのアイ・グラン・クリュ、キュヴェ・フュ・ドシェーヌ、MV(マルチ・ヴィンテージ)。
アンリ・ジローは、アイ村で1625年以来12代にわたりシャンパーニュを造り続ける名門。
1年間の樽熟成と6年間の瓶熟成を経てリリースされている。
長い熟成期間のためか、色合いはとても濃い黄金色。
甘い蜂蜜やアーモンドの花の香り。
そして素晴らしい熟成感。
ミネラルと酸味もしっかりとあり、まだまだ熟成のポテンシャルを持っている。
泡が弱まり温度が上がってくると、上質のスティル・ワインの顔がのぞき始める。
セパージュは、ピノ・ノワール70~75%、シャルドネ25~30%。
まさに至福のシャンパーニュである。
これは私が持ち込んだもの。
ギー・ミッシェルのパリ・フォリ、ソヴール・ドトーヌ、1989年。
ギー・ミッシェルは長期熟成のシャンパーニュで有名な造り手だが、1989年と言うことでちょっと不安。
このボトルは、パリの酒場の女性を描いた絵画、パリ・フォリをボトルにプリントしたスペシャル・ヴァージョン。
ソヴール・ドトーヌとは、”秋の味覚”。
リコルクしているのだろう。
驚いたことに、とても勢いのある泡立ち。
口に含むと、まだちゃんと酸もある、爽やかな辛口。
ほっとした半面、シャンパーニュの古酒とはこんなものかとちょっと拍子抜け。
赤の1989年ものなら、もっと色々な変化を味わえるものだ。
ヴィンテージは確かに1989年。
セパージュは、シャルドネ40%、ピノ・ノワール50%、ピノ・ムニエ10%。
アルコール度数は、12.8%。
でも、パリ・フォリの絵の時代とは合わない。
ボトルにエチケットを貼る、ナンシーという女性は誰なのだろう。
驚いたことに、今夜参加できなかったしずちゃんさんが差し入れしてくれた料理と同じお店。
でも、更に不思議なことに、選んだ料理はひとつも重なっていなかった。
楽しいエシェ蔵さんワイン会は、まだ続きます。