短期間の旅だが、何となく寂しい。
そこで羽田空港第二ターミナルで、お見送り。
選んだお店は、『ウエスト・パーク・カフェ』。
ハンバーガーやサンドイッチが美味しく、アルコール飲料も置いているのが嬉しい。
そこで、まずはビールを飲むことにする。
彼女が選んだのは、コロナ・エクストラ。
メキシコのモデーロ社の製品である。
日本で最も売れている輸入ビールなのだ。
ちゃんとライムの1/8カットが付いている。
もちろんグラスは出てこない。
コロナは、ボトルから直接飲むのがマナーなのだ。
私が選んだビールは、バス、ペール・エール。
イギリスの上面発酵ビール、エールである。
エールは私の好物。
豊かな香りと強い苦みが特徴。
ペール・エールも美味いが、アンバー・エールやスタウトがもっと好きだ。
彼女に合わせ、私もグラスに移さず、ボトルから直接飲むことにする。
フライド・オニオン。
アメリカのヴォリュームほどではないが、日本の店としては量があって良心的。
ピリ辛味を選んだ。
これもとてもアメリカン。
付け合わせのブルーチーズ・クリームは、フライド・オニオンに付けて食べたほうが美味い。
このワイン、選んだわけではなく、他に選択肢が無かったのだ。
オーストラリアのデ・ボルトリのワインだったので、飲むことにした。
デ・ボルトリ、DB ファミリー・セレクション、セミヨン・シャルドネ、2014年。
デ・ボルトリは北イタリアからの移民、ヴィットリオ・ボルトリが1928年に拓いたワイナリー。
その後も家族経営を続け、今ではオーストラリア最大級の生産量を誇るワイナリーに成長した。
プレミアム・ワインの生産者として認められ、英国王室御用達にもなったいる。
このDB ファミリー・セレクションは、そのデ・ボルトリがリリースした究極のデイリー・ワイン。
コスパ抜群と言うことで、ワイン誌等でも取り上げられている。
色合いは黄緑がかった乾草色。
フレッシュでフルーティな果実味が心地よい。
酸味もあり、冷やして夏に味わうのに最適。
このシリーズには赤もあり、ぶどうはシラーズ・カベルネ。
これは紛れもなくビア・ピッチャー。
泡のカッターまで付いたまま。
ここはドラフト・ビア中心の店なので、ピッチャーを使えばアイス・バケットをわざわざ置かなくても事足りるのだ。
上手い発想だと感心する。
ビーフ100%のパテは、ジューシーで美味い。
切ると、中から肉汁があふれ出し、バンズに染み込む。
気が付くと、搭乗開始時間の10分前。
急いで彼女を見送り、「帰りも迎えに来るからね」と声を掛ける。
ちょっと寂しいけど、楽しいランチでした。