
八丁堀の『麦酒倶楽部Hachi』で友人と過ごす楽しい夜の続き。
ヴァイツェン、ペール・エールを飲んだ後は、I.P.A.、インディア・ペール・エールを選択。
栃木のうしとらブルワリーが造る雷神で、アルコール度数は6.5%もある。
うしとらブルワリーは、下北沢のビアバー『うしとら』が立ち上げたブルワリー。
インディア・ペール・エールは元々は東インド会社がインドに輸出していたイギリス産のエールで、この名前が付いたもの。
中程度かやや高いアルコール度数を持つエールで、銅のような明るい琥珀色でホップの風味が強く苦みを持っている。
この雷神、かなり美味い。

料理が届く。
こだわり野菜のHACHIサラダ。
新鮮な夏野菜がすこぶる美味い。

4種類目のエールは、スタウトを選択。
静岡のアオイ・ブリューイングが造る、ガレージレボリューション・ドライ・スタウト。
スタウトは、焙煎麦芽を用いて造られる、ほとんど黒と言ってよい色合いのエール。
このスタウトは伝統的なアイリッシュ・スタイルのドライ・スタウトで、強い香りと苦みの中に、ほんのりと甘さを感じる。

フライドポテトが届いた。
三種のソースを交互に付けて食べる。
エールとの相性が良く美味い。

エールを4種飲んだので、ピルスナーも飲むことにする。
選んだピルスナーは、サントリーのマスターズ・ドリーム。
ピルスナーの本場、チェコの高級クリスタル麦芽を用いた、プレミアム・ビール。
濃いスタウトを飲んだ後なので、爽快なピルスナーの喉越しが気持ち良い。

肉料理も食べたくなった。
鴨胸肉の自家製スモーク。
鴨とエールもなかなか良く合う。

鴨の次は、牛。
牛ハラミのタリアータ。
焼き加減も良く、ハラミ肉の旨みがたまらない。

お腹はビールでいっぱいになったが、最後にもう一種類、ちょっと変わったエールを飲むことにする。
岩手県のいわて蔵ビールが造る、海鞘(ほや)スモーク・エール。
スモーク・エールは燻製麦芽を使ったエール。
それに三陸産の海鞘の身と殻を加えることにより、燻製香と海鞘の香りが合わさった独特の香りと旨みを生み出している。
日本各地のブリューワリーの実力も素晴らしいが、それをこれだけ揃えたこの店も大したものだ。
生ビールのタップが26個もあるのだ。
八丁堀の『麦酒倶楽部Hachi』で友人と過ごす、楽しいエールな夜でした。