
茅場町のイタリアン、『カヤバッチョ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
白ワインを飲み干すと、お店お薦めの赤を抜栓。
トスカーナ州のトゥニアが造る、キアッソブイオ、トスカーナ・ロッソ、2009年。
トゥニアは2008年に設立された新しいワイナリーで、ファースト・ヴィンテージも2008年。
サステナブルなワイン造りを目指しているそうだ。

セパージュは、サンジョヴェーゼ90%、コロリーノ5%、カナイオーロ5%。
ぶどうの樹齢は約40年。
60%をステンレスタンクで、40%をオークの新樽で12ヶ月熟成し、更にボトリング後12か月の瓶内熟成を行っている。
サンジョヴェーゼがメインということで強いボディを想像したが、とてもエレガントでタンニンも円やか。
2009年は雨が多く気温が高くなかったため、エレガントなタイプになり、熟成にも時間が掛かったとのこと。

赤ワインに合わせて頼んだ料理は、鴨のソテー。
この写真は、私が二人に取り分けたもの。
それなりに綺麗に盛ることができた。

そしてこちらの写真が、取り分ける前の皿。
何時も思うのだが、オリジナルの皿と、二人に取り分けた皿にあまり大きな違いが感じられないのは不思議。
でもよく見ると、ミニトマトや蕪の個数が違うので差が判る。

赤ワインの最後の一杯をグラスに注いで驚いた。
とても大きな澱がどっとグラスに出てきた。
ピノの澱は粉のように小さく、カベルネの澱は大きめ。
このサンジョヴェーゼの澱は、薄いフィルムの断片ほどの大きさがある。

デザートも食べたようだ。
ようだ、と言う訳は、食べた記憶が無いのだ。
強いエールをたっぷりと飲んだ後に、ワインを二本飲んでいる。

コーヒーは覚えている。
イタリアンのお店で飲むローストの強いコーヒーは大好きだ。

記憶が飛んだ理由がこの写真で判明。
これだけ飲んだ後にグラッパを飲んでいた。
グラッパは好きなスピリッツだが、やはり飲み過ぎた後の仕上げとしては危険。

この大きなボトルからグラスに注いだようだ。
イタリア、ヴェネト州のボッテガ社が造るグラッパ。
3,000ml入るボトルには、下部にタップが付いている。
最後は記憶が飛んでしまったけれど、美味しく楽しい彼女と過ごす、八丁堀、茅場町の夜でした。