八丁堀の『麦酒倶楽部Hachi』を出て彼女と向かった先は、茅場町の『カヤバッチョ』。
歩いて5分もかからずに到着。
おや、何だか様子がおかしい。
入り口に置かれた今夜のお薦めメニューの黒板は何時もの通り。
そっと中を覗くと、店内に客が一人も居ないのだ。
人気のお店なので、中途半端な時間に急に行くと席が無いのではと心配して電話を入れたのだが、杞憂だったようだ。
店長のお話では、直前まで入っていた貸し切りパーティーの予約がキャンセルになったとのこと。
予約の電話も全て断っていたので、客が一人も居ないという恐ろしいことになってしまったのだそうだ。
それにしても、直前に貸し切りをキャンセルするとはひどい話だ。
今夜は私たち二人の貸し切りとなったので、エールを充分飲んできているとはいえ、ワインもボトルで注文することにする。
選んだ白は、二人が好きなピエモンテ州のロエロ・アルネイス。
カッシーナ・キッコが造る、ロエロ・アルネイス、アンテリージオ、2014年。
ロエロ地区はアルネイスの栽培に適した場所。
アルネイスの語源は”気難しい人”という意味で、栽培が難しくほとんど絶滅していたピエモンテ州の土着品種。
それを最新の栽培技術で復興させ、”白いバローロ”と呼ばれる素晴らしい白ワインが生み出されている。
少し薄めの美しい黄金色。
洋梨、パイナップルの香りに加え、青リンゴや麦藁のニュアンスも。
しっかりとしたミネラルを持つ、素晴らしい辛口の白である。
フォカッチャが出される。
ミニトマトが載っていて、可愛い。
白ワインのお供は、水牛のフレッシュ・モッツァレラのカプレーゼ。
水牛のモッツアレラは本当に美味い。
二人の皿に取り分ける。
綺麗に盛り付けようと思ったが、モッツアレラとフルーツ・トマトだけなのでこれ以上飾りようがない。
魚料理も注文。
『麦酒倶楽部Hachi』でエールと共にそれなりに食べたと思っていたが、ワインを飲むと再び食欲が湧いてきたのだ。
鰹のカルパッチョはなかなか美味。
茅場町の『カヤバッチョ』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。
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今夜は彼女とエールのあとはイタリアン、カヤバッチョ、茅場町
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