東大前の『NZ BAR』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャルドネ、ピノ・グリを飲んだあとは、ピノ・ノワールを抜栓。
セラーの中で、彼女とあれやこれやと迷った挙句に選んだワインは、ブラック・エステート、ピノ・ノワール、2011年。
ブラック・エステートは、ニュージーランド南島、ノース・カンタベリーのワイパラ・ヴァレーにある。
ワイナリーの歴史は1994年にラッセル・ブラックがピノ・ノワールとシャルドネを植えたことに始まり、このワイナリーをロッド・ナイシュ・ファミリーが2007年に買収している。
余談になるが、ブラック氏の奥さんはクミコさんという日本人である。
またワイナリーのそばには、小山竜宇さんのコヤマ・ワインズがある。
ワイパラという場所は、ブルゴーニュに似たテロワールを持っている。
粘土のローム層と石灰粘土層の土壌を持ち、気候も日当たりの良い丘陵地で、夜間は気温が下がる。
降雨量は少なく、乾燥した気候は病害虫の発生を抑え、ブラック・エステートではビオディナミ栽培を進めている。
発酵には野生酵母を用い、ワインの清澄・濾過も行わない。
色合いは少し不透明なルビー色。
熟したカシスやプラム、ダークチェリーの濃厚な果実味。
強いタンニンを持ち、酸味とミネラルも充分に持つ。
アルコール度数は14%とのことだが、感じるアタックはもっと強い。
壁のワイナリー・オーナー達のサインの中に、ブラック・エステートのものを見付けた。
ニコラス&ペネロペとサインされている。
ペネロペは創業者ロッドの娘で、ニコラス・ブラウンはその夫。
ニコラスはワイン・メーカーを務めているのだ。
次の料理が届く。
たっぷりのチーズの下には、ひき肉と紫芋。
モチモチの紫芋とひき肉の組み合わせが絶妙。
更に肉料理をお願いした。
ラム肉のストロガノフ。
普通はビーフを使うところだが、ラム肉とは面白い。
ラム肉には、熱々に焼いたバケット。
ラム肉のストロガノフを二人に取り分け、バケットを添える。
濃厚なラム肉が美味く、強いピノに良く合う。
ラムの香りが結構強いのでラムが好きな私たちには嬉しいが、この香りが苦手な人にはきついかもしれない。
赤ワインが残っているので、もう一度チーズを頼む。
最初に頼んだ時は7種類あったが、今は5種類に減ってしまった。
ここのチーズは食べごろのものが揃っているので、人気なのだ。
食後はコーヒー。
カフェも兼ねているので、色々な種類のコーヒーを楽しめるのも嬉しい。
コーヒー豆は、もちろんニュージーランド産。
ワイタキのピノ・ノワールが入荷したらまた来ることにしよう。
東大前の『NZ BAR』で彼女と過ごす楽しい夜でした。
↧
今夜は彼女と、NZ BAR、東大前 3
↧