広尾のプーリア料理のお店、『アンティキ・サポーリ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
赤ワインはプーリアの地ぶどうのワインを選ぶ。
テレーザ・マナーラ、2010年。
サレント半島のレッチェにあるカンテレ社のワイン。
カンテレ社は1970年創業のワイナリーで、地ぶどうを用いた良質の赤ワインや、国際品種の白ワインを生産している。
ぶどうは、ネグロアマーロ100%。
とても濃い深紅の色合い。
熟したカシスやプラム、ブルーベリーの香り。
スミレ、なめし皮、ビターチョコレートやスパイスのニュアンスも持つ。
豊かな果実味、滑らかなタンニンを持つ、とても重厚なボディ。
アルコール度数が14%もあり、彼女は「ちょっと重すぎる」との評価。
ワインとしては美味いのだが、確かに食べている料理には重すぎるようだ。
このワインも直輸入と思われ、ボトルには輸入者のシールが無い。
続く前菜は、プーリア風サラダ、アックアサーレ。
プーリアの定番の夏の前菜で、今日の野菜は蕪、タマネギ、ズッキーニ。
これに砕いた氷が混ざっている。
前菜が小皿でいっぱい出るのがプ-リア料理の特徴。
続く前菜は、プーリア海の恵み、ヤリイカのリビエニ。
ヤリイカの中にはリコッタチーズが詰められている。
カポコッロとズッキーニ・マリネ。
カポコッロは豚の首の肉で作られる生ハム。
ロンバルディアではコッパと呼ばれるが、プーリアではカポコッロなのだそうだ。
パスタは2種類を注文し、それぞれ二人に分けて出してもらう。
自家製オレッキエッテ、蛸ラグーのトマトソース。
オレッキエッテは小さな耳という意味で、プーリア伝統のショート・パスタ。
もうひとつのパスタは、焦がし小麦のオレッキエッテ、ズッキーニの葉とサルシッチャ、リコッタサラータ。
ズッキーニの葉も、プーリアではよく使われる食材。
メインは、二人前から作ってくれるオーヴン料理。
プーリア山の恵み、鹿とズッキーニのティエッラ。
ティエッラとはテラコッタのオーヴン皿のこと。
これが転じて、このオーヴン皿に材料を入れて焼く料理のことをティエッラと呼ぶようになったのだ。
プーリアでは欠かすことのできない料理である。
今夜も良く飲み良く食べたけど、広尾の『アンティキ・サポーリ』で彼女と過ごす夜は、まだ色々と続きます。
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今夜は彼女とプーリア料理、アンティキ・サポーリ、広尾 2
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