彼女があるお店に行ってみたいという。
午前は、彼女は語学の勉強、私はジムで筋トレ。
午後に池袋で待ち合わせ、そのお店に向かう。
大きなチェーン店だが、二人とも初体験。
そのお店とは、初めて繁華街に出店した『スシロー』。
カウンター席に並んで座ると、ドラフトビアで乾杯。
二人とも『スシロー』に来るのは初めて。
回転寿司店に入るのは、同じく池袋に北海道から進出した『トリトン』に夏に訪れて以来、人生二度目。
最近TVでも大手回転寿司チェーン間の競争激化と進化のニュースを度々見る。
そして郊外型の『スシロー』の新戦略、繁華街、それも回転寿司激戦区の池袋進出のニュースを見て、初体験することにした。
ビールのお供は、軟骨の唐揚げ。
もうひとつのお供は、出汁巻き玉子。
価格はかなり安く、驚き。
注文をタッチパッドで行うのも面白い。
『トリトン』では紙に書いて板さんに渡して握ってもらった。
ここでは写真を見ながら4か国語で注文できるので、外国人旅行者でも安心して食べることができる。
てんこ盛り祭りとのことで、カニとイクラのてんこ盛りを注文。
ビールに合って美味い。
目の前のレーンにも少しずつ握り寿司が流れているが、基本はタッチパネルでの注文生産。
各人の前に小さなベイがあり、注文品専用レーンを走ってきた皿が自分のベイに素早く取り込まれる。
宅急便の向け先仕分け倉庫の高速レーンを想起させる。
行きつけの鮨屋でも、最初に光物を食べることにしている。
この鯵、脂が乗って美味いのに驚く。
でも、山葵の味がしない。
ネタをめくってみると、さび抜き。
気が付くと、目の前のレーンを山葵パックが回っている。
そうか、自分で山葵を乗せるんだとわかって、二人で大笑い。
これなら山葵が多すぎると韓国の旅行者に文句を言われることもない。
ここは家族連れが多いので、子供用にはこの方が良いのだろう。
トロ〆鯖にも山葵を乗せる。
お、なかなか旨い。
日本酒は、日本盛、吟醸生貯蔵酒。
レーンを走ってくるのかと思い目の前の注文品専用レーンを見つめていると、突然後ろから「ご注文の日本酒です」と店員さんが運んできてびっくり。
本鮪厚切り中トロ。
彼女曰く、「あまり厚くないけど、美味しいから許しちゃう」。
それにしても、彼女は面白いと言ってどんどん注文している。
メジマグロもトロトロで美味い。
専用ベイは小さいので、一度に二皿ずつしか注文できない。
「私はこれを注文するから、貴方はこれを頼んでね」と私のベイもフル活用。
天然ブリ、だったと思う。
寒ブリも身が締まっていて美味かったが、写真撮り忘れ。
と言うより、彼女がどんどん注文するので撮影が間に合わず、撮り逃がしてしまうのだ。
次に彼女が注目したのが、三点盛り。
一つの種類を一皿(基本二貫)ずつ注文していたのではお腹がいっぱいになってしまい、色々な種類を食べられないとのこと。
海老、ホタテ、サーモンの炙り。
〆鯖、メジマグロ、エンガワ。
二種類は既に食べているのですが...。
「このエンガワ見て。芸術的な薄切りね。下が透けて見えてる」と楽しそう。
「三点盛りに入っていたホタテ、1個しか乗っていなかった」と、ホタテのてんこ盛りを注文。
しゃりの量の倍くらいホタテが乗っている。
彼女はホタテも好物なのだ。
「もうお腹いっぱい、でもあと少し頑張るね」と、ネギトロ。
もう私の分も注文してくれなくていいのだけど、彼女は二皿ずつオーダー。
「もう打ち止めと思ったのに、白子を見付けちゃった」
まだ食べるの、と思ったが、ネタが良く旨い。
これでしゃりがもう少し美味しければ言うことなしなのだがと思ってしまう。
折角初めて来たのだから、話題の〆のスシローラーメンも無理して食べることにする。
ラーメンは飲み物と同じく店員さんが運んでくれるのだろうと思ったが、レーンを勢いよく走ってきて目の前のベイに取り込まれて驚いた。
彼女は海老の味噌ラーメン。
私は、鮪の濃厚醤油ラーメンを食べようと思ったが、品切れ。
そこではまぐりの醤油ラーメンを注文。
でも、これも品切れ。
そこで、鯛の塩ラーメン。
これが美味くて、完食。
スシローラーメン、品切れメニューが出るほどの人気がわかる。
彼女にとって、デザートは必須アイテム。
私もご相伴してしまったので、明日もウォーキングをし、筋トレにもいかなくてはと心に誓う。
メニューにコーヒーがあるが、店の中にコーヒーの香りはしない。
店内が暖かい上にラーメンを食べて暑くなったので、普段は飲まないアイスコーヒーを注文。
あれ、持ち帰れるようになっている。
お勘定もスマート。
皿の裏に付けられたマイクロチップをセンサーで読み込んで、あっという間に計算終了。
とてもお得感のある料金と、先進技術に満ちたシステムを楽しんだ、初『スシロー』での彼女との面白いランチでした。