西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』で開催された秋田県の食材を用いた特別ディナー会に彼女と共に参加した。
エントランスから二階のレセプションに階段を上ると、秋田県のポスター。
今夜は秋田県の協賛を得て気合が入っているようだ。
ドアを入った途端、「うおっ~」となまはげに迎えられ、びっくり。
「目の前で見ると迫力があるわね」と彼女も驚きを隠せない様子。
これは楽しい会になりそうだ。
三階のメイン・ダイニングに案内され、テーブルにつく。
メニューを手に取り、今夜の料理とワインを確かめる。
まだ時間が早いので来客の数は少ないが、今夜も満席なのだそうだ。
サービステーブルの上には、今夜使われる野菜類が展示されている。
見たことが無い野菜もある。
説明してもらったが、感心した記憶はあるが野菜の名前は忘れてしまった。
椅子の上には、秋田の情報誌が入ったビニール袋。
秋田犬の写真が可愛い。
袋の裏側を見ると、思わず笑みがこぼれる写真。
歓迎のワインは、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット・ミレジム。
1898年創業の、シャンパーニュ方式による高品質クレマンの専業メゾン。
何時も飲んでいるクレマンだが、このミレジムは本当に美味しい。
クレマンのお供は、グジェール。
クレマンが一層美味しく感じられ、立て続けに四杯を飲み干してしまう。
内木場料理長による料理の説明。
生産者の想いが伝わる、素晴らしい解説。
良い素材と、内木場さんの創意と技が融合した今夜のメニューへの期待が膨らむ。
坂元支配人の音頭で、乾杯。
秋田県由利本荘市の齋彌酒造が造る、純米吟醸 雪の茅舎。
米のふくよかさを持ちながら、キレのある辛口。
生酒なので、アルコール度数は16~17%と少し高い。
使用米は山田錦と秋田酒こまちで、精米歩合は55%。
食べずにこんなに飲んでいると酔いが回ってしまう。
熱々のパンもお腹に入れる。
パンのお供は、何時ものエシレバター。
アミューズは、男鹿船川漁港、ボタン海老、爽やかなトマトのジュレと胡瓜のサルピコン、オクラと黒鮑のポワン。
ボタン海老は、普通は定置網や底引き網で獲られるので、一緒に網にかかった魚によって傷ついたり、ストレスを受ける。
このボタン海老は専用のカゴで捕獲したもので、ストレスを受けていないのだそうだ。
被せられている黄色いヴェールはオクラの花。
トマトのジュレは、フヌイユの香り。
ここで白ワインに切り替え。
ボルドー、ソーテルヌの、クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2012年。
ボルドー、グラーヴ地区のトップ・シャトー、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのベルナール家がソーテルヌ地区で造る、辛口の白。
豊かな果実味。
グレープフルーツ、洋梨、パッションフルーツの香り。
酸とミネラルも充分で、まだまだ熟成のポテンシャルを感じる。
セパージュは、セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。
西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。