彼女が生牡蠣を食べたいということで、丸の内のオイスターバー、『ジャックポット』を予約。
丸ビルに早めに着いたので、イベントスペースで何かやっていないか見に行く。
高梨沙羅選手の特別展が開かれていた。
高梨選手の幼少の頃からの歩みや、折々のインタヴュー記事や写真が展示されている。
データの提供は、読売新聞。
今季のワールドカップでは成績が今一つ出ていないが、前回のように絶好調で臨むと金メダルがマストになってプレッシャーがかかるので、今回の方が力が抜けて良いかもしれない。
高梨選手のウェアを見て、「小さな巨人」と書かれている意味が実感できる。
子供服の大きさで、本当に小振りなのだ。
小さな偉大な選手だ。
平昌では力を出し切ってもらいたい。
待ち合わせの時間になったので、地下に降り、丸ビルから三菱商事ビルに向かう。
あれ、まだ”やってません”だ。
スマホを構え写真を撮ると、入り口が開き店長さんが出てきて”やってません”の木の立て看板を裏返し、”やってます”となった。
丁度彼女も到着し、一緒に入店。
「ロゼの泡を下さい」と、席に着くなり彼女。
私は「二杯ね」、と急いで付け加える。
ヴェネト州のヴィッラ・サンディが造る、プロセッコ、ロザート、ブリュット。
ぶどうは、グレーラ(プロセッコ)とピノ・ノワール。
お通しの蒸し牡蠣。
蒸してこの大きさは立派。
プリプリで美味しく、プロセッコにも良く合う。
最初の料理は、グリーンサラダ。
メニューに書かれた名前は長く、”シンプル・イズ・ザ・ベスト、盛っとグリーンサラダ”。
二人に取り分けるのは私の役目。
確かにシンプルなサラダだが、野菜高騰の今はこれが貴重なのだ。
今日入荷している牡蠣が大きな黒板に書きだされている。
まずは12ピースを注文。
今シーズンの牡蠣は身がよく入っていて美味い。
レモンも付いてきているが、この薬味が楽しい。
以前と内容が少し変わった。
一番好きなのは、アイラモルトウイスキーのボウモア。
ポン酢、ワインビネガー、チリソースもある。
そして一番手前は、レモスコ。
瀬戸内海広島レモン果汁に、天然海塩と青唐辛子を加えたもの。
生牡蠣に合わせ、白ワインをボトルで注文。
カリフォルニアのダーク・ホース、シャルドネ、2015年。
E. & J. ガロがワイン界のダークホースとして生み出した、人気のプレミアム・ワインである。
これは確かに濃くて美味い。
特徴は、シャルドネ100%ではなく、ヴィオニエとゲヴュルツトラミネールが加えられていること。
これにより、香りとコクが増しているのだ。
長崎県の五島列島。
臭みや癖が無く、すっきりとした旨味を持つ。
北海道厚岸の牡蠣は、プリプリで美味い。
これはいわゆる、丸エモン。
北海道の老者舞。
大きな殻の割には身が小さい。
身が大きな方を彼女にあげたのだ。
黒板の☆☆☆+の表記どおり、濃厚で美味い。
北海道の昆布森。
星の数は、☆☆☆☆+と今夜の最高ランク。
とてもミルキーで、まさにシーミルク。
丸の内のオイスターバー、『ジャックポット』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。