銀座の『ブラッスリー ポール・ボキューズ』で開催した、素敵な友人達とのワイン・ディナー会の続き。
メンバーは、Chocolatさん、ちぃさん、mayuさん、りりかさん、redfoxさん、そして私。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2015年を飲んだあとは、白ワイン二種の飲み較べ。
ボルドーの白と言えば、グラーヴ。
シャトー・サン・ロベール、キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル、2012年。
ポンセ・ドゥヴィルはサン・ロベールの上級ワイン。
洗練された濃厚な白。
良いぶどうを用い、新樽100%で発酵、熟成されている。
熟成期間は、シュールリーで9~10ヶ月。
セパージュはソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%。
飲み較べる相手は、ブルゴーニュ、コート・シャロネーズ、リュリーの白。
クローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2009年。
クローディ・ジョバールはブルゴーニュで注目の女流醸造家で、自らのドメーヌを運営すると共に、ブルゴーニュの著名なネゴシアン、ルモワスネの醸造責任者を務めている。
熟成が進み、濃い黄金色。
隣のサン・ロベールと比べると色の違いがよくわかる。
熟した果実の凝縮感に加え、熟成からくるエステル香。
ぶどうはもちろんシャルドネ100%。
この二本のどちらが好きかという問いは難しい。
片方は上質のグラーブで美味しく、もう片方は上質のブルゴーニュでやはり美味いとしか言いようがない。
魚料理は、ノルウェー産サーモンのエスカロップ、ソース・ヴァンブラン、ほうれん草のエチュベと黒オリーブのブリオッシュと共に。
サーモンとソース・ヴァンブランは王道の組み合わせ。
美味しく、白ワインが進む。
今夜の主役のワイン、モンジャール・ミュニュレ、ヴォーヌ・ロマネ、2006年が届く。
このワインは、私がお店のセラーにキープしておいたもの。
モンジャール・ミュニュレはヴォーヌ・ロマネを代表する造り手の一人。
マルサネからサヴィニー・レ・ボーヌまで、35のアペラシオンに33haの畑を有する大ドメーヌである。
モンジャール・ミュニュレのヴォーヌ・ロマネを飲むのは、この一年で5本目。
やはり良いブルゴーニュのピノ・ノワールは、言葉に表せないほど素晴らしい。
肉料理は、葡萄牛カイノミのソテー、ハーブの香るベアルネーズソース、キノコのボルドー風を添えて。
牛の火入れが美しく、旨味が詰まった肉が美味。
続いて、赤ワイン二種の飲み較べ。
ボルドーでは王道のポイヤックを選んだ。
シャトー・オーバージュ・モンプロー、ポイヤック、クリュ・ブルジョワ、2008年。
ボルドーの左岸と言えば、何と言ってもポイヤック。
オーバージュ・モンプローは、ポイヤックのグラン・クリュ、シャトー・デュアール・ミロンの畑の一部を分割して出来たシャトー。
しかも、ポイヤックのグラン・クリュ、シャトー・バタイィの姉妹シャトーで、オーバージュ・モンプローの醸造はシャトー・バタイィのチームが担当している。
このワインはグラン・クリュにも負けないフィネスとエレガンスを持ち合わせている。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー27%、カベルネ・フラン3%。
飲み較べるのは、コート・デュ・ローヌ。
ファミーユ・ペランが造る、クードレ・ド・ボーカステル、コート・デュ・ローヌ、2009年。
シャトー・ヌフ・デュ・パプを代表する銘醸、シャトー・ド・ボーカステルのセカンド的な位置付けのワインである。
シャトー・ド・ボーカステルの畑の道路を隔てた東側にある30haの畑のぶどうを用いて造られている。
ローヌの豊かな太陽の恵みを感じる、濃く強く、それでいて洗練された素晴らしいボディ。
セパージュは、ムールヴェードル30%、グルナッシュ30%、シラー20%、サンソー20%。
デセールは、福岡県宮若市須河内農園あまおうのタルティーヌ、ピスタチオ風味のアイスクリームを添えて。
『ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座』は宮若市とコラボしていて、宮若市の産品を食材として使っている。
今夜のメンバーは皆さんワインにも詳しく、お話しも楽しい。
Chocolatさんはパリから帰国されたばかり、私もブルゴーニュから三週間前に帰国、mayuさんは夏にシャンパーニュを旅されているので、フランスの話にも花が咲く。
今夜飲んだワインのコルク達。
やはり良いワインのコルクは上質のものが使われている。
今夜飲んだワイン達。
6人で6本なので、量的にも満足できた。
ご一緒させていただいた皆様、楽しい時間を共有させていただき、ありがとうございました。