八重洲の『サラベス』でランチを終えると、茶目子さんと共に、外堀通りを日本橋方向に歩を進める。
外堀通りから江戸桜通りに入り、中央通りに向かう。
この通りは日本銀行に面している。
そして道の反対側には、三越日本橋本店。
この小さな地下鉄口の案内の文字が結構気に入っている。
「三越地階賈場」、「地下鐵入口」と書かれているのだ。
東京の街歩きは色々な発見があり、とても楽しい。
中央通りを横切ると、コレド室町に向かう。
日本橋再開発により、江戸情緒に拘った美しい街に生まれ変わった。
まだ時間があるので、日本橋の神社にお参り。
まずは手を清める。
福徳神社には参拝者が絶えない。
ここでは御朱印もいただくこともできる。
しづちゃん、なぎささん、KEiさんはここの御朱印を持たれているのだろうか、とふっと思う。
お参りを済ませると、コレド室町2のTOHOシネマズ日本橋に向かう。
ここからは福徳神社の境内を一望することができる。
ネットで購入しておいたチケットを発券してもらい、スクリーンへ。
ミュージック映画なので、追加料金を払い、大型スクリーンで音響効果の良いTCXを選んだ。
何時もは予告編も楽しいが、今日ばかりは早く目的の映画を観たい。
待ちに待った「ロケットマン」が始まる。
大好きなエルトン・ジョンの話しであり音楽なので、どんどんストーリーに引き込まれていく。
それにしてもタロン・エガートンの演技が素晴らし過ぎる。
歌声を聴いていると、本当にエルトン・ジョンが目の前に居るような気がする。
そして大人気と大ヒットの陰に隠された、彼の心の闇。
気が付くと、涙がとめどなく頬を伝い落ちていた。
お隣の茶目子さんに気付かれないようにしたつもりだったが、映画を観終わった後に、「泣いてましたね」と茶目子さん。
今度は思いっきり泣くために、一人で観に行くことにしよう。
中央通りに出ると、日本橋を渡る。
日本橋北詰めには、東京市道路元標の街燈。
「これは日本橋を走っていた市電の電柱で、この下に日本の道路元標があったのですよ」などと説明。
「これが日本国道路元標のレプリカで、本物は日本橋の真ん中に埋められています。ここから日本中の道路の距離が測られているのですよ」と私。
日本橋北詰の、東京市の紋章を持つ、口を固く閉じた吽形の獅子像。
日本橋と言えば、この麒麟像。
首都高速の地下化を実現し、麒麟に早く空を戻してあげたい。
南詰の獅子像は口を開いた阿形。
中央通りを進み、向かった先は京橋の「コートヤード・バイ・マリオット」。
このホテルのダイニング&バー、『ラヴァロック』が今夜のディナーのお店。
中央通り側にも入り口があり、バーにも直接入ることができる。
案内されたのは、窓際の席。
向かいに見えているのは、明治屋本店。
天井のライティングがとても面白く綺麗。
今夜はアメリカ南部料理と3時間フリーフローのコースを予約している。
最初はスパークリングワインから。
イタリア、ヴェネト州のカルディナーリが造る、ヴィーニ・デイ・カルディナーリ、ブリュット。
ホテルで食事をする一番のメリットは、ワインを惜しげもなくどんどん注いでくれること。
この日もグラスの残りが少なくなると、直ぐに注ぎ足してくれる。
茶目子さんと乾杯。
最初口に含んだ時は、青りんごやグレープフルーツのヒントが強く、甘口なのではと一瞬たじろいだ。
しかし後味はすっきりとした辛口で、ほっと一安心。
ぶどうはピノ・ブラン100%で、アルコール度数が11%と低めなのでいくらでもスイスイと飲めてしまう。
スパークリング・ワインを飲みながら、茶目子さんが買われた「ロケットマン」のパンフレットを見ながら映画を振り返るのも楽しい時間。
京橋の「コートヤード・バイ・マリオット」のダイニング&バー、『ラヴァロック』で茶目子さんと過ごす楽しい夜は続きます。