六本木の邸宅フレンチ、『オーベルジュ・ド・リル トーキョー』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
次の料理に合わせて出されたのは、アルザスのワイン。
本店の『オーベルジュ・ド・リル』はアルザスにある三ツ星レストランなので、アルザスのワインは必須。
トリンバックが造る、ゲヴェルツトラミネール、レゼルヴ、2011年。
トリンバックはフランスの全ての三ツ星レストランでオン・リストされている造り手。
ゲヴェルツトラミネールの濃厚な果実味と甘みが心地良い。
ゲヴェルツトラミネールが出されたのは、フォアグラに合わせるため。
フォアグラのモザイク仕立て、ソーテルヌのジュレ、ポルト酒風味の無花果と共に。
フォアグラのテリーヌとフォアグラのムースの二層構造。
濃厚で美味い。
特にムースの隠し味が気になる。
味噌を使っているのか聞いてみたが、味噌では無いようだ。
ポルト酒で煮た無花果も、とても好みの味わい。
魚料理に合わせるワインは、ロワールのアルフォンス・メロが造る、サンセール、ラ・ドモワゼル、2010年。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門。
サンセールの丘に所有する最良の畑から、区画別に素晴らしいサンセール・ブランをリリースしている。
深い果実味、リッチなミネラル。
グレープフルーツなどの柑橘系の香りに、熟成から来るエステル香が混じる。
やはりアルフォンス・メロのソーヴィニヨン・ブランは美味い。
このラ・ドモワゼルに加え、エドモン、ジェネラシオン・ディズヌフが好きだ。
太刀魚のムニエル、あわび茸のソテーとニンニクのコンフィ、かぼすの香り。
太刀魚はとても肉厚。
随分大きな太刀魚が使われている。
太刀魚は好きな魚。
濃厚な旨味が素晴らしい。
サンセールが美味しいので、既に三杯目。
ルイ・ロデレール、トリンバックのゲヴェルツトラミネールと合わせ、今夜も飲み過ぎだ。
赤ワインはスッド・ウエスト、マディランの帝王、アラン・ブリュモンが造る、シャトー・ラロッシュ・ブリュモン、レグリース、2009年。
アラン・ブリュモンはマディランの地ぶどう、タナの優秀性を世界に知らしめた人物で、その功績によりレジオン・ドヌール(フランス最高勲章)を授与された人物。
完熟したカシスやプラム、そしてスパイスやスミレのニュアンス。
とても強いタンニンは11年の熟成を経て綺麗に果実味に溶け込んでいる。
パンチがありながらエレガントなボディだ。
セパージュは、タナとカベルネ・フランが半分ずつ。
アルフォンス・メロのラ・ドモワゼルとアラン・ブリュモンのレグリースの並行飲み。
どちらもしっかりしたボディを持つ上質のワインなので、負けず劣らず美味い。
六本木の邸宅フレンチ、『オーベルジュ・ド・リル トーキョー』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。