六本木の『トニー・ローマ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
飲んでいるワインは、モエ・エ・シャンドン、シャンパーニュ、ブリュット、アンペリアル。
でもワインクーラーにはスペインのカヴァ、コドーニュの名前。
シーザーサラダ。
彼女は黒胡椒をたっぷりと掛けてもらっている。
私の皿には胡椒は少な目で。
ロメインレタスが元気でシャキシャキで美味い。
スピナッチア-ティチョークディップ。
これで一人分。
トルティーヤチップスで掬って食べると美味いが、お腹がいっぱいになってしまいそう。
カナディアンロブスター。
ロブスターやカニを食べるときは無口になる。
彼女が指を怪我しないように、彼女のロブスターの爪も私が割る。
フィンガーボウルがあるのがありがたい。
二本目のワインは、カリフォルニア、モントレーのハーン・エステイツが造る、ハーン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カリフォルニア、2018年。
Hahnはドイツ語で雄鶏のこと。
裏ラベルには、ハーン・エステイツの歴史が記されている。
「君と一緒にこのワインを飲むのは二度目だね」と私。
「覚えていない」と彼女。
「数年前に新丸ビルの『バルバッコア』でだよ。肉にはこのワインが良く合うからね」。
「貴方の記憶力には何時も驚かされるわ」。
「覚えているのは君と飲んだワインだけだよ」。
黒果実の強い凝縮感、熟したブラックベリー、カシス、プルーン、そしてビターチョコレート、スミレのニュアンス。
タンニンは円やかで余韻は長い。
熟成はフレンチオークの樽で9ヶ月間。
新樽比率は65%。
アルコール度数は14.5%と高い。
ベイビーバックリブとサーロインステーキ。
添えられているのは、グレイビーソースとトマトケチャップ。
サーロインステーキにはグレイビーソースが良く合う。
肉が思った以上に柔らかくジューシーで美味い。
ベイビーバックリブはここの看板メニュー。
骨までしゃぶるように豪快に食べ尽くす。
とても大きなチョコレートブラウニーが届く。
これは二人分なのだそうだ。
何とか切り分けたが、見た目は最悪。
でも味は良い。
〆はコーヒー。
カップにたっぷり二杯を飲んで今夜を締めくくる。
『トニー・ローマ』の看板が随分汚れていると思ってよく見ると、無数のサインが書き込まれている。
クリスマスツリーも明日が本番。
でもそれでクリスマスシーズンが終わると思うとちょっと寂しい。
『ハードロック・カフェ』でカクテルを一杯飲もうと思ったが、彼女は明日の予定があるので今夜は早く帰りたいとのこと。
明日にも二人で予定を組んでいるのだ。
ここは『ハードロック・カフェ』のショップ。
昔、シュウ・ウエムラのショップがあった場所だ。
流石に今夜は六本木交差点を行き交う車も多い。
彼女と過ごす、六本木での楽しいクリスマスイヴでした。