1月下旬の休日、「丸の内テラス」の『エスプリ・ド・タイユヴァン』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
季節のサラダが届く。
栗原シェフのサラダは何時も美しく、そしてドレッシングが野菜によく合って美味い。
サラダが美味しく、ワインが進む。
飲んでいるワインは、アルザスのトリンバックが造る、リースリング、2019年。
トリンバックは13代続く名門で、フランスのほとんどの三ツ星レストランでオンリストされている評価の高い造り手。
サラダにはベーコンやハムも入っているので、食べ応えがある。
赤ワインは、『タイユヴァン』厳選のワンが揃うセラーから選んだ、この春新入荷のボトル。
早めに抜栓しておいてもらった。
ドメーヌ・ギベルトー、セレクション・タイユヴァン、ソーミュール・ルージュ、2017年。
ロワール、アンジュー・ソーミュール地区の人気の造り手、ドメーヌ・ギベルトーが造るワインは入手困難なことで有名。
フランスの三ツ星レストランのほぼ全てでオンリストされている。
コルクの状態も香りも良い。
二人が選んだ和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。
以前はブフ・ブルギニヨンと書かれていたが、いつの間にかこの名前に変わっていた。
大小の肉の塊が二つ。
まるで夫婦岩のよう。
ブフ・ブルギニヨンにはブルゴーニュの赤の方が良いのだろうが、ロワールの赤も良く合って美味い。
ぶどうは、ロワール初のグラン・クリュ認定間近と言われているプレゼの丘の畑で栽培されたカベルネ・フラン100%。
栽培はビオロジックで、樹齢60年以上の古木のぶどうがブレンドされている。
発酵は野生酵母、オークの大樽とバリックで9ヶ月間熟成されている。
ソースを掬うため、追加のバゲットをもらう。
本日のデザートが届く。
見た目はブッシュドノエルのようだ。
濃厚なクリームたっぷりで美味い。
ゆっくり食事をしていたので、満席だった店内に残る客は私達だけとなった。
栗原シェフ、保坂ソムリエ、黒川ソムリエールに今日の礼を述べ、見送られて店を出る。
街路樹のイルミネーションが既に点灯されているが、まだ明るいのであまり目立たない。
丸の内仲通りが永代通りに突き当たる場所に、東京ビエンナーレ2020/2021の絵が描かれている。
この絵には今まで気が付かなかったが、この催しは昨年の7月~9月がメインの会期だった。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後でした。