六本木の国立新美術館で開催された”ルーブル美術館展 愛を描く”を鑑賞した後は、”ルーブル美術館展コラボディナー”を楽しむことにする。
今夜のディナーの場所は、この上、天空のレストラン、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』。
”ルーブル美術館展 愛を描く”は大変な人気なので、館内のカフェも大盛況。
エレベーターで三階に上り、左側に見えている連絡橋でレストランに渡る。
右下に見えているのは二階にあるカフェ、『サロン・ド・テ ロンド』。
連絡橋の手前には、「本日はご予約で満席です」の立て札。
”ルーブル美術館展”の力は偉大だ。
コロナによる行動制限中は美術館自体が閉館となり、このレストランも苦境が続いた。
やはり良い企画展があってこそのロケーションの店だ。
長いテーブルに私達の席がセッティングされている。
酔っ払う前に、記念撮影。
今夜のメンバーは、かずみさんご夫妻、KEiさん、しづちゃん、mayuさん、そして私。
テーブルには何時ものセッティング。
このセルヴィエットが食欲を誘う。
今夜は”ルーブル美術館展”とコラボした特別ディナー。
まずは乾杯。
絵画鑑賞で乾いた喉と疲れた身体を冷えたスパークリングで癒す。
抜栓したワインは、ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ロゼ、ミレジム、2019年。
ヴーヴ・アンバルは1898年創業のクレマン・ド・ブルゴーニュの元祖と言える、クレマン専業メゾン。
ヴーヴ・アンバルのロゼは以前はN.M.だったが、2016VTからミレジムをリリースしている。
瓶内二次発酵で造られたヴーヴ・アンバルのクレマンはガス圧も高く美味い。
2018VTは黒ぶどうの比率が高かったようでコクが強かったが、2019VTはフレッシュで切れが良い。
アミューズは、オリーブのサブレ、栗のマドレーヌ。
バゲットが届く。
お供はカレー風味の鶏のリエット。
クレマン・ド・ブルゴーニュをあっという間に飲み干すと、二本目のワインを抜栓する。
選んだワインは、ボルドー、グラーヴのシャトー・サン・ロベール、キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル・ブラン、2012年。
キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィルの2012VTがまだ残っていたことが嬉しい驚き。
アルコール度数は14%と高め。
青りんごやハーブの爽やかな香りに、樽香も感じる。
果実味は濃厚だが、酸とミネラルがあるのでとてもバランスが良い。
熟成した重層的な味わいを持つ、リッチなボディだ。
バリックを用い、9~10ヶ月間シュールリーで熟成。
セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%。
アントレが届く。
料理の説明は、以下のとおり。
のどかな風景を舞台に、女性が一羽の鳥の入った鳥籠を持って男性と見つめ合っている。
当時、若い女性が鳥籠を持つ図像は、恋の虜となる幸福の寓意であったそうだ。
クルトンが帽子、青く着色した大根が上着でオマール海老がスカート、そしてグリーンアスパラガスとマーシュが森の緑を表している。
植田シェフの苦労が窺える力作。
もちろん食べるととても美味い。
ところで、マーシュはオミナエシ科の一年草。
フランス語でマーシュ、英語でコーンサラダ、日本語ではノヂシャ。
友人達と六本木、「国立新美術館」の『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で過ごす楽しい夜は続きます。