9月のこと、丸の内のシュラスコ店、『バルバッコア・クラシコ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
肉をたっぷり食べた後は、焼きパイナップル。
この甘さが堪らない。
焼きチーズも好きだ。
ワインを4種類、5杯を飲んだ後は、カイピリーニャ。
砂糖控えめで作ってもらった。
「カイピリーニャのお酒は何なの」と彼女。
「サトウキビで造られる蒸留酒のカシャッサだよ」と私。
「何でもすぐに答えてくれるところが好きよ」と言われ、酔いも手伝って嬉しくなる。
もう少し肉を食べることにする。
フラウジィニア、カイノミ。
お腹はいっぱいでもこの焼き色を見ると再び食欲が湧く。
カイピリーニャの2杯目はノンシュガーで。
このライムもスティックで押しつぶして味わう。
強い酒なので、酔いが回ってきた。
気が付くと、店内はほとんど満席で賑やか。
お隣のテーブルは予約時間が遅いようで、お陰で私たちは静かに食事を楽しめている。
肉の〆は、一番好きなピッカーニャ、イチボ。
厚くスライスしてもらった。
〆のワインは、アルゼンチン、メンドーサのカテナが造る、カテナ、マルベック、2020年。
マルベックは元々はフランス、スッド・ウエスト地方のぶどう品種だが、今ではアルゼンチンを代表する赤ワイン用ぶどう。
世界のマルベックの作付面積の約90%がアルゼンチンなのだそうだ。
そしてメンドーサはアルゼンチンを代表するワイン産地。
豊かな黒果実の香り、強い果実味と深い熟成感。
アルゼンチンのマルベックは美味い。
熟成はフレンチオークの樽70%、アメリカンオークの樽30%で12ヶ月間。
カイピリーニャとマルベックの並行飲みも楽しい。
〆には炭水化物を食べたくなる。
バスマティライスが美味い。
でももうお腹はいっぱい。
ここで彼女から、「デザートを取りに行きましょうよ」と涼しい顔で恐ろしい発言。
彼女のデザートプレート。
私のデザートプレート。
お腹はいっぱいと言いながら、彼女につられて皿に盛り込んでしまった。
デザートのお供はマルベック。
ケーキ類に続き、アイスクリームも。
ピーチソルベとバニラアイス。
「どこにあるの。私も食べたい」と彼女が言うので、急いで彼女の分も取りに行く。
席に戻ると、サプライズのバースデープレートが届く。
このお店を予約したのは私だが、彼女が私に内緒でお店に依頼してくれていた。
ハピバプレートを前に、二人で記念撮影。
コーヒーとともに美味しく味わう。
やはり『バルバッコア』での食事は楽しい。
昨年に比べて随分値段が上がっているのは悲しいが、昨今の物価上昇と円安を考えると仕方がない。
満腹満足で店をあとにする。
「新丸ビル」のフロアーにはアガパンサスに似た植物が並んでいる。
何という植物だろうと近付いてみると、何と造花だった。
彼女と過ごす、丸の内の夜は素敵に更けていきました。