5月のこと、日本橋のリストランテで彼女と待ち合わせ。
外は雨。
そこで地下道直結でお店に行ける三越前駅を利用し、「日本橋三越本店新館」に向かう。
地下から入ると、「イータリー」に立ち寄りたくなる。
良いワインが揃っているし、ここのジェラートは美味い。
今夜のお店は最上階にあるリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』。
入口のテーブルに見慣れないものが置かれている。
令和四年度二十一世紀えひめの伝統工芸大賞入賞作品なのだそうだ。
大友支配人に迎えられ、テーブルに案内される。
今夜のテーブルも何時もの半個室。
開店と同時に入店したので、一番乗り。
そこそこ高級なお店なのだが、人気で今夜も満席なのだそうだ。
今夜はどんな料理に出会えるか楽しみ。
愛媛県の食材を使ったコースなのだそうだ。
それで入り口に愛媛の伝統工芸品が置かれていたのかと納得。
長いお付き合いのソムリエの大友さんがここの支配人に就任されてからは、ここに来ることが多くなった。
彼女を待つ間、暇なのでカトラリーを撮影。
ナイフには”Celeste”の名前。
ホールマークもちゃんと二つ入っている。
彼女が到着し、大友さんがスパークリングワインを注いでくれる。
ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2019年。
ここはイタリアンだが、今夜はひらまつ定番のクレマンでスタート。
ヴーヴ・アンバルは1898年創業のクレマン・ド・ブルゴーニュの元祖。
クレマン専業のメゾンとして、クレマン・ド・ブルゴーニュのシェアー40%を誇っている。
ヴーヴ・アンバルのミレジムは美味しいので、私のセラーの常連ワインでもある。
大きなボウルからホイップバターが皿にバサッと置かれる。
この仕事は、若いスタッフの担当。
今回初めて会う新しいスタッフなので、形が歪。
手慣れた人だと、綺麗な卵型になる。
最初に届くのは、このパン。
以降はフォカッチャになる。
ストゥッツィーノが届く。
佐助豚のリエット。
ブラックココアのチュイルで挟まれている。
佐助豚は岩手県二戸市の久慈ファームが生産するブランド豚。
こちらの菊池シェフのお気に入りの食材だ。
スーパーフードのバジルシードと、トマトのジュレ。
トマトは何度も丁寧に裏漉しすると、透明になる。
表現は悪いが、カエルの卵のように見える。
サーモンとクリームチーズ。
ブラッドオレンジとトマトの冷製スープ。
トマトジュースのように見えるが、味はブラッドオレンジが効いていて美味い。
彼女と過ごす、日本橋のリストランテでの素敵な夜は続きます。