8月のこと、ちぃさんと丸の内の馴染みのフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で過ごす、楽しいシャンパーニュ・ディナーの続き。
ここはM.O.F.、フランス国家最優秀職人賞に輝くエリック・トロション氏の東京店。
イギリスのガズボーン、ブリュット、リザーブ、2018年、シャンパーニュのコレリー、エクストラ・ブリュット、グラン・クリュの二本を飲み干すと、肉料理に合わせて赤ワインをグラスで。
今日のグラスワインはこの三種。
イタリア、ピエモンテ州のヴィンキオ・ヴァリオ・セッラが造る、ピエモンテ・グリニョリーノ、2020年。
アルゼンチンのプレンタ・エステートが造る、ラ・フロール・マルベック、2020年。
ポルトガルのセン・イグアルが造る、ヴィーニョ・ヴェルデ、2020年。
この三本の中から選んだのは、アルゼンチンのプレンタ・エステートが造る、ラ・フロール・マルベック、2020年。
肉料理が蝦夷鹿なので、スパイシーさもある強いボディを選んだ。
プレンタ・エステートはアルゼンチンのワインの聖地、メンドーサに本拠地を置き、海抜980mの高地に135haの広大な畑を保有。
オーガニック栽培による、高品質のワインを生み出している。
色合いは濃いガーネット。
カシスやプルーンの香り。
まろやかな果実味、強くしなやかなタンニン、黒コショウ、リコリスなどのスパイスのニュアンスを持ち、余韻は長い。
ちぃさんと乾杯。
これでヴィアンドを迎える準備は整った。
窓の外は夜の帳に覆われ、東京駅丸の内駅舎が明るく輝く。
ヴィアンドは、蝦夷鹿、グリーンペッパー。
蝦夷鹿のジュとグリーンペッパーのソース。
付け合わせは、グラタン・ドフィノワ、アマナガトウガラシ、ナス、カボチャ、ズッキーニ。
この焼き色が食欲を掻き立てる。
大好物の蝦夷鹿に大満足。
食後にはシャンパーニュのロゼをグラスで。
シャンパーニュ地方コート・デ・バール地区で造られる、シャスネ・ダルス、キュヴェ・ロゼ、ブリュット。
セパージュは、ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%。
このお店の定番のシャンパーニュだ。
シャスネ・ダルスも新しいボトルを抜栓してくれたので、ミュズレが三つになった。
左から、ガズボーン、コレリー、シャスネ・ダルス。
デセールが三種盛りは嬉しい。
桃のアイスクリーム、桃のコンポート、桃のゼリー。
ベイクドチーズケーキ。
ティラミスにはブルーベリーのコンフィチュール。
私のデセールを食べ終えたところで、スイーツが苦手なちぃさんから皿が回ってきた。
「私を肥らせてどうするの」と言いながら、美味しくいただく。
私の前に並ぶ、二つの皿。
今夜も食べ過ぎてしまった。
今夜の重信シェフの料理も、大塚店長が選ぶワインも素晴らしかった。
満腹満足で店をあとにする。
お隣のお店、『メゾン・バルサック』のシマウマにもお休みのご挨拶。
ちぃさんと過ごす丸の内の夜は素敵に更けていきました。