『インターコンチネンタル東京ベイ』で彼女と過ごす、癒しの夜の続き。
二本目の赤は、彼女が好きなジュヴレ・シャンベルタンのピノ・ノワール。
ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィスが造る、シャルム・シャンベルタン、グラン・クリュ、2004年。
ドメーヌ・カミュは、1732年創業の老舗。
18haの畑を所有し、その内12haは特級畑。
シャルム区域に3.03haの畑を有し、シャルム最大の所有者となっている
香りはベリー、フランボワーズ。
口に含むと、サクランボやストロベリー・ジャムを感じる。
シャルムらしく、実に優しいぶどうの凝縮感とまろやかなタンニン。
私はもう少し強く、麝香や広葉樹の落ち葉の香りが好きだが、彼女はこちらのタイプの方が好きなのだ。
5種類のチーズを楽しむことができる。
そして、レタス半割が丸々皿に盛りつけられた、海老とレタスのサラダ。
ゴルゴンゾーラ・ドレッシングが美味い。
一緒に届いたパンも美味い。
良いホテルのルーム・サービスは楽しいのだ。
シャンベルタンとは全く異なるワインを用意しておいた。
イタリア、ラツィオ州のカザーレ・デル・ジリオが造る、ラツィオ・ロッソ・シラーズ、2010年。
サンタレッリ一族が運営するワイナリーで、一族がワイナリーを購入したのは1968年で、本格的なワイン生産を始めたのは1985年のこと。
57種のぶどうを植えて試し、畑に最も合ったぶどうとしてカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、そしてこのシラーズ等の国際品種を選んだのだ。
そして今では、ラツィオを代表する造り手として成長している。
焼き加減も良く、ワインに良く合う。
ホテルのルーム・サービスを利用するときのコツは、一度に料理を全て注文しないこと。
例えば、前菜、パスタ、メイン、デザートをその都度注文すれば、最高の状態の料理を食べることが出来るのだ。
ということで、デザートとコーヒーも新たに注文し、楽しむ。
外を観ると、竹芝桟橋にもレインボー・ブリッジにも照明が点り、明るく輝いている。
彼女と過ごす、『インターコンチネンタル東京ベイ』での素敵な夜でした。