シカゴのイタリアンの名店、『プロセッコ』での美味しい夜の続き。
昨日も書いたが、ここにはイタリア・ワインしか置いていない。
シカゴにあるイタリア租界に迷い込んだようだ。
二本目は大好きな造り手の赤を選んだ。
シチリアのドンナフガータのセダーラ、2011年。
以前、ドンナフガータのワインを二晩にわたって全て飲むワイン会を開催したことがある。
ドンナフガータとは、”逃げた女”と言う意味。
19世紀初頭のナポレオンのイタリア遠征によってナポリで起こった革命の難を逃れ、ブルボン朝のフェルナンデス4世の王妃、マリア・カロリーナがシチリアに逃亡したことに由来する。
カロリーナ王妃が逃れた場所がコンテッサ・エンテリーナ、つまり今のドンナフガータがある場所なのだ。
ドンナフガータのワインの名前にもそれぞれ由来がある。
ルキノ・ヴィスコンティ監督の名作、「山猫」でアラン・ドロン演じるのがタンクレディで、これもドンナフガータのワインの一つの名前。
そしてクラウディア・カルディナーレが演じたのがセダーラ・アンジェリカなのだ。
今夜は何時もとはちょっと変えて、まずはニヨッキ。
これは美味いが、お腹がいっぱいになってしまう。
これ米の硬さが最高に良い。
やはりここのイタリアンは本物である。
化粧室に行こうと思って店の多くに行くと、そこにはもう一つの大きなダイニングルームがあった。
表の部屋と合わせると、とても大きな店である。
そしてカーテンで仕切られた壁の向こう側には、こんな個室がある。
禁酒法時代にギャングスター達がここで飲食したのだろうかと思ってしまう。
シカゴのイタリアンの名店、『プロセッコ』での楽しい夜でした。