西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で開かれたワイン会に彼女と共に参加した。
広尾にあった『キャーヴ・ド・ポールボキューズ』が閉店し、西麻布のひらまつのお店、『ラ・レゼルヴ・ド・ひらまつ』が『キャーヴ・ド・ひらまつ』に名称変更となったが、店に書かれた名前は『ラ・レゼルヴ』のまま。
エントランスのドアをくぐるとそこは中庭。
素敵な像と螺旋階段が迎えてくれる。
二階のレセプションで受付を済ませ、三階のメイン・ダイニングルームの席に案内される。
テーブルには今夜のワインと料理のメニューがセットされている。
ワイン会の始まりが19時15分と少し遅めなので、私達は何時も一番乗りしてしまう。
今夜は大人数での参加者があるようだ。
会が始まり、ソムリエによるワインの紹介と、シェフによる料理の紹介が交互に行われる。
今夜のスパークリング・ワインは、アペリティフ・メゾン・グリオット。
クレマン・ド・ブルゴーニュにジャン・ポール・メッテのリキュールを加えた、ヒラマツオリジナルのアペリティフ。
甘いサクランボの香りを持つが、口に含むと意外に辛口。
胃を適度に刺激して、食欲が湧いてくる。
口には出したくないので、彼女が気が付くようにテーブルに手を置く。
前菜は、グリオット風味のパテ・ド・カンパーニュ、紫キャベツのピクルス、ポルト酒風味のクリーム。
伊藤シェフの料理は意匠性にも富み、見て楽しく、食べて美味しい素晴らしいフレンチである。
前菜に合わせ、アペリティフ・メゾン・グリオットの代わりに、このアペリティフに使っているクレマン・ド・ブルゴーニュをそのまま出してもらう。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジメ、2011年。
ヴーヴ・アンバルはブルゴーニュのクレマン専門のメゾンで、クレマンの元祖と言われている。
シャンパーニュ製法の高級クレマンで定評があり、『ひらまつ』の定番スパークリングである。
さて、彼女と過ごす西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』での楽しい夜の続きはまた明日。