私の身長よりもはるかに背が高く、下から見上げる位置に穂が秋風にたなびいている。
穂は柔らかく綺麗で、2~3本切り取って部屋に飾っておきたいくらいだ。
今日は忙しかった。
そこで鮨屋に持ち帰りの折詰を頼み、帰りに受け取ってきた。
飲物はワインなら何でも揃っているが、今夜は日本酒にしたい。
冷蔵庫を探すと、1本の大吟醸を見付けた。
越後桜、大吟醸。
2年連続金賞受賞と書かれている。
始めて飲む酒である。
ワイングラスで飲んで美味しいと書かれているが、それでは短時間で飲んでしまいそうなので、冷酒グラスで楽しむことにする。
「君子の交わりは淡きこと水の如し」といった辛口が好きだが、大吟醸であればもう少しコクがある方が良い。
しかし鮨に合わせて飲んでいると、大吟醸かどうかは関係なく、料理に合ってなかなか美味い。
越後桜酒造は、新潟県阿賀野市にある酒蔵。
大吟醸越後桜は、山田錦を用い、精米歩合は50%。
アルコール度数は15.6%だが、淡麗辛口なのでアルコール・アタックは強くなく、気持ちよく飲むことができる。
初めての吟醸酒を味わった、楽しいお家での夕食でした。