インドの友人からお土産をいただいた。
それがこのネクタイ。
この図柄は、とてもインド的。
説明書によると、ビハール地方に伝わるインド画のひとつの様式で、マドゥバニ・ペインティングス、またはミティラー・ペインティングスと呼ばれている。
起源は古代に遡り、伝説では「ラーマーヤナ」の時代に娘シーターがラーマと結婚する際に、父親のジャナカ王が画家たちに描かせたのが始まりと言われている。
伝統的には、漆喰を塗った泥壁の上に描かれており、ビハール州の奥地のことなので、近年までその存在は世の中に知られていなかった。
それが世に知られたのは1934年のビハール地震の時で、倒壊した家の壁に描かれているのをイギリス人たちが発見したのだ。
基本的にはヒンドゥーの図柄が多いが、このネクタイのような魚や鳥の図柄もあるのだそうだ。
とても珍しい伝統工芸のネクタイだが、いざ着用するとなるとワイシャツや背広との合わせ方がなかなか難しい。
インドの友人からいただいた、珍しい図柄のネクタイのお話しでした。