銀座に昨年末にオープンした新しいスタイルのメキシカン、『トロ・ガストロ・バー・トーキョー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
二本目の赤ワインも、一本目の白ワインと同じ造り手のメキシコ・ワインを選ぶ。
ラセット、プティ・シラー、2012年。
昨夜もご紹介したが、ラセットは歴史の長いワイナリーが多いメキシコの中では新しい造り手。
1920年代にイタリアからメキシコに渡ってきたドン・アンジェロ・セットが創始者で、ワイナリーの創業は1974年。
色合いはとても濃い。
バニラの香りは樽由来か。
これはなかなか良いプティ・シラーだ。
アルコール度数は14.5%と高めだが、果実味があるのでアルコール・アタックは感じない。
「赤も美味しいわね。メキシコのワインは初めてだけど、レベルが高い」と彼女。
「3年前にマンゴツリー東京でカーサ・マデロのシャルドネを飲んで、美味しいと言ったよ」と私。
「どうしてそんなに良く覚えているの?」と彼女。
「別に記憶力が優れている訳じゃないけど、君のことを大事に思っているから君と一緒に飲んだワインは忘れないんだ」
水はボトルで頼まなくても、スティルかコンガスかを選ぶことができる。
嬉しい配慮だ。
もちろんコンガスを選んだ。
ビーツ・ティラディート、ビーツの上にウォールナッツとブルーチーズが乗っている。
見た目も綺麗で美味しいが、二口で無くなってしまった。
チーズが熱々で溶けている間にトルティーヤで巻いて食べる。
これは赤ワインに良く合う。
そんなに辛くないね、と言いながら食べていると、だんだん辛さが口の中に蓄積し、痛くなってきた。
急いでスパークリング・ウォーターを口に含んで冷やす。
銀座の素敵なメキシカン、『トロ・ガストロ・バー・トーキョー』で彼女と過ごす楽しい夜の続きはまた明日。