今夜は彼女と丸ノ内のKITTEで待ち合わせ、『ドン・ピエール・ハート』でお食事。
このお店は、以前京橋にあった大好きなお店、『メルシャン・サロン』が移転したもので、支配人も従業員も同じメンバーなので気楽に食事をすることができる。
支配人が気を利かせ、東京駅丸の内駅舎を見渡すことができるテーブルを用意しておいてくれた。
まずはイタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州のスプマンテ、フェッラーリ、マキシム・ブリュットで乾杯。
フェッラーリは、ジュリオ・フェッラーリが1902年に設立。
メトッド・クラシコにより、瓶内二次発酵をさせて造られている。
瓶内熟成期間は36か月以上。
トースト、アーモンド、バニラの香りを持ち、ぶどうはシャルドネ。
最初の料理は、季節の彩り野菜のバーニャカウダ。
彼女は今夜はあまりお腹が空いていないというので、食事は軽めに済ませることにする。
脂が乗ってとても美味い。
カルパッチョには白を合わせることにする。
アドリア・ビアンコ。
確かこれは、イタリアン・ハウスが輸入するワインだ。
手軽なワインなので、若い頃には私のセラーにも普段飲み用として1ダース入っていたことがある。
製造元はフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のファンティネル。
とてもバランスの良い辛口である。
チーズも入っているので、白ワインに良く合って美味い。
結局、白を1本飲んでしまった。
選んだワインは、ドメーヌ・アルローのブルゴーニュ・ルージュ、オカ、2012年。
アルローは1942年創業で、本拠地はモレ・サン・ドニ。
2004年からはビオディナミを実践しており、人気のドメーヌとなっている。
こんな素晴らしいブルゴーニュを置いているなんて、木本支配人も大したものだ。
赤ワインには、トリッパのトマトソース煮を選んだ。
トリッパは私の好物。
しっかりとしたトマトソースが、ピノ・ノワールに良く合う。
窓の外には、東京駅丸の内駅舎と、丸ノ内の高層ビル群が見える。
目の前にあるのは、新丸ビル。
そして窓際には、丸の内駅舎を物憂げに見つめる天使の像が置かれている。
2人の食事には、あまりに素敵な環境。
軽く食べて帰るつもりだったが、スプマンテのグラスに、白赤合わせて二本は飲み過ぎ。
今夜も楽しい、彼女と過ごす『ドン・ピエール・ハート』の夜でした。