今夜はイタリアの大好きなエノロゴ、ルカ・ダットーマのワインを抜栓した。
トスカーナのドゥエマーニが造る、アルトロヴィーノ、2007年。
ドゥエマーニは、天才エノロゴ(醸造家)として有名なルカ・ダットーマが、2000年にトスカーナ州ボルゲリの近く、リパルベッラに自ら設立したワイナリー。
ぶどう畑にはシラー、カベルネ・フラン、メルローが植えられ、ビオディナミ農法で栽培されている。
フラッグシップはシラーから造られたスイサッシ、ワイナリーの名を冠するのはカベルネ・フランのドゥエマーニ。
そしてメルローとカベルネ・フランから造られたのが、このアルトロヴィーノなのだ。
裏の部分にはワインの説明がイタリア語と英語で記されいる。
「彼はルカ・ダットーマ、彼女はエレナ・チェッリ。
”他のワイン"(アルトロヴィーノ)”はトスカーナのメルローとカベルネ・フランから造られている。
ぶどうはビオディナミで栽培され、ワインはセメントタンクで発酵、熟成されている」と書かれている。
そしてコルクの刻印もなかなか素敵だ。
ファースト・ヴィンテージだったと思う。
若いぶどうの樹から造られたワインとは思えない素晴らし出来栄えに感激し、ドゥエマーニのファンになってしまった。
このボトルは2007年ヴィンテージなので、既に8年の熟成を経ていることになる。
早飲みした2003年ヴィンテージと、ぶどうの樹が成長し8年熟成させた2007年ヴィンテージでどのような変化を示しているのか楽しみだ。
スイサッシとドゥエマーニとアルトロヴィーノを飲み比べたことがある。
その結果は彼女も私も同意見で、スイサッシもドゥエマーニは素晴らしいワインだが、一番好きなのはアルトロヴィーノだった。
最初は温度が低すぎたようだが、時間と共に香りが開いてきた。
豊かな果実香、自然な果実味。
強い熟成感と円やかなタンニン。
とても濃いのに、エレガントなボディ。
ファースト・ヴィンテージの時に比べストラクチャーは複雑味を増し、熟成期間に見合った重厚さを身に付けている。
それでいてこの洗練されたスタイルは素晴らしい。
セパージュは、カベルネ・フラン50%、メルロー50%。
大好きなエノロゴ、ルカ・ダットーマのワインはやはり美味しいと納得したお家ワインでした。

色合いはとても濃いガーネット。