ちょっと以前のお話し。
銀座一丁目にある『ラ・カンティーヌ・サントル』を彼女と共に訪問した。
ここは有名なパン屋さん、ヴィロンの系列店。
昼は食パン専門の『サントル・ザ・ベーカリー』として営業し、夜はレストラン、『ラ・カンティーヌ・サントル』になるのだ。
だから店内いたるところに、食パンを焼くトースターが展示されている。
レストランはエントランス側が気軽に食パンを食べることが出来る部屋にで、奥に料理とワインを味わえる部屋がある。
奥の部屋からエントランス方面を見ると、こんな感じ。
超人気店だが、夜の部の始まりにはまだ時間が早いので、店内は静か。
それにしてもいろいろな種類があり、またいろいろ良く集めたものだと思う。
トースター博物館で食事をしているような雰囲気だ。
時間も早いので、料理は飲みながらゆっくり選べばよい。
イヴ・グラッサが造るワインを見つけたので、迷わず選択。
ドメーヌ・デュ・タリケ、コート・ド・ガスコーニュ、ソーヴィニヨン、2013年。
このワイン、ヴァン・ド・ペイである。
でもイヴ・グラッサがガスコーニュで造る白ワインは、手頃な価格で旨いのだ。
イヴ・グラッサは、ガスコーニュには無かったシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン等の品種を導入し、また無理と言われていたこれらのぶどうのマリアージュまで行ってしまった人物。
ソーヴィニヨン・ブラン100%らしく、色合いは薄く、ほんのりとモスグリーン。
フレッシュで、ぶどうの溌剌とした果実味がしっかりと感じられる。
柑橘系の香り、甘い花の蜜の香り、そしてミネラル感と酸味も爽やか。
やはり美味い。
ガスコーニュのワインを飲むことは滅多にないが、イヴ・グラッサのワインを見つけたらまた飲みたいと思う。
今夜のパンの中から、好きなものを選ぶ。
美しい女性の説明を聞いていると、意識は彼女に集中してしまい、頭の中にはパンの情報が残らない。
彼女に悟られないように、「どれも美味しそうで迷ってしまうから、君が好きなものを選んでね」と彼女に選択権を一任する。
彼女が選んだパンはこの四種。
さて、白ワインとパンを楽しみながら、今夜の料理を選ぶとしよう。
銀座一丁目の『ラ・カンティーヌ・サントル』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。