今夜は美味いカリフォルニアのカベルネを飲みたくなった。
何にしようか、スタッグスリープは最近飲んだばかりだし、リッジのカベルネはまだ若い。
ダリオッシュはまだ寝かせておきたい。
ナカイのカベルネは飲んだばかりだ。
そこで取り出したのが、テッラ・ヴァレンタインのカベルネ・ソーヴィニヨン、ナパ・ヴァレー、ブラック・ラベル、2010年。
これはテッラ・ヴァレンタインのワイン会で二本購入し、彼女に1本プレゼントしたので私一人で飲んでも問題ない。
テッラ・ヴァレンタインのワインは、色々なボトルを6~7本セラーに入れていたが、気が付くとこのカベルネとピノ・ノワールの2本となってしまった。
このブラック・ラベルはアメリカではレストラン用に造られているもので、一般には流通していない。
テッラ・ヴァレンタインのエチケットには、ハートのマークがあり、名前もヴァレンタインなのでヴァレンタイン・デーの贈り物として人気がある。
でも私がこのワイナリーのワインを好きな理由は外見ではなく、中身の品質。
ナパの奥まったところにあるスプリング・マウンテン、そこにシャトーがある。
石造りの美しいシャトーは、スプリング・マウンテンの秘宝と呼ばれているそうだ。
一度訪れたいワイナリーだが、まだ一度も行ったことが無い。
シャトーは歴史ある建物だが、醸造設備は最新で、素晴らしいワインを生み出しているのだ。
2010年ヴィンテージなのであまり年数が経っていないが、弾力性を良く保ち、濡れ具合も良い。
コルクには、ワイナリーの名前に加えてホームページのアドレスと電話番号が刻印されている。
いかにもアメリカ的だ。
そしてトレードマークの弓を射る人とハートのマーク。
愛する人の心を射止めるワインなのだ。
口に含むと、ブラックベリーやカシスのニュアンス。
そして心地よい樽香と、まろやかなタンニン。
アルコール度数は14.9%もあるが、熟成感があるのでアルコール・アタックは感じない。
フレンチオークの樽で15か月間熟成され、新樽比率は25%。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨンが80%に、マルベックやシラー等がマリアージュされている。
やはりテッラ・ヴァレンタインは美味しい。
彼女の心をではなく、私の心を再び射止めてしまった。
急いで買い足しておこう。
今夜も楽しい、お家ワインでした。