銀座一丁目の『ラ・カンティーヌ・サントル』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
メインの肉料理は、岡山県産蒜山ジャージー牛熟成ランプ肉のグリエ。
レアーで頼んだが、焼き加減が最高に良い。
横になっているので見えないが、柄の部分にはちゃんと蜂の模様が付いている。
このマーク、蜂なのだが私は蝉に見えると何時も思っている。
レアーで仕上げた上質の赤身がワインに良く合って美味い。
実はこの料理の付け合わせには、わがままを聞いてもらった。
特別に、入荷したばかりのシャンピニオンとアスパラ・ソヴァージュを使ってもらったのだ。
入店した時に、美味しそうなシャンピニオンとアスパラ・ソヴァージュが入荷しているのを見掛けた。
これがそのシャンピニオン。
6種類ほどが大きなトレーにいっぱい載っていたのだ。
そしてこれがアスパラ・ソヴァージュで、野生のアスパラという意味。
ソヴァージュと聞いてファラ・フォーセット・メジャーズの髪形を連想する人は、もうあまり居ないだろう。
私はイヴ・サンローランのソヴァージュと言うオードトワレが好きで、長く愛用していた。
話が脇道にそれてしまったが、この二品を使ってもらった訳だ。
メイン料理に合わせて飲んでいる今夜のワインは、ピエモンテの赤。
フレンチのお店なので白はフランスにしたが、赤は好きな造り手のものがあったのでイタリアを選んだ。
メイン料理を食べ終えても赤ワインが充分に残っているので、フロマージュを選ぶ。
美味しそうな食べ頃のフロマージュが、大理石のワゴンに載って出される。
でも私は、素敵な女性の顔に目が向いてしまい、パンと同じくフロマージュの説明をちゃんと聞いていない。
そればかりか、切り取ってもらったフロマージュの写真も撮り忘れ。
このお店、料理の質が高いだけではなく、女性従業員も素敵なのだ。
でもやはり私の彼女の右に出る人は居ないと、彼女に意識を戻す。
フロマージュとワインを終えた彼女が、妖艶に微笑む。
「本当は食べすぎなんだけど...」
「今夜は食べ過ぎようよ。デセールは何にする?」とメニューを渡す。
彼女が選んだのは、このパフェ。
しかも二つ。
彼女は美味しそうにデセールを食べてしまったが、私はかなり苦労して食べ終えた。
そう、今夜は明らかに食べ過ぎです。
何時ものことながら、私と同量を食べて、どうしてこんなにスタイルが良いのだろうと不思議に思う。
料理にもワインにも満足した時の彼女は、本当に綺麗だ。
銀座一丁目の『ラ・カンティーヌ・サントル』で彼女と過ごす、楽しく素敵な夜でした。