ブログお休みの記事を書いた後に、ワイン記事を掲載するのは何とも具合が悪い気がする。
でも、飲んで美味しいワインはやはりご紹介したい。
今夜の泡は、カンパーニャのダブリュ、ファランギーナ、メトード・クラシコ。
私のブログに3~4回は登場しているワインである。
造り手が、あのファウディ・ディ・サン・グレゴリオとアンセルム・セロス(ジャック・セロス当主) と聞けば、このワインの話題性がお分かりと思う。
二人の偉大な造り手の協力によるワインと言う意味で、ダブリュと名付けられた。
ぶどうはファランギーナ。
別に、グレコで造られたものもある。
ファウディ・ディ・サン・グレゴリオはカンパーニャの地ぶどうで高品質のスパークリング・ワインを造りたいと思っていたが、実現できないでいた。
そこでジャック・セロスの当主、アンセルムの協力を得て5年の歳月を経てようやく創り上げたのが、このダブリュなのだ。
ファウディ・ディ・サン・グレゴリオ初のスパークリングということで、コルクにも気合が入っているようだ。
コルクの頭にも、DUBLの文字が刻印されている。
シャンパーニュのように手の込んだミュズレではないが、シャンパーニュ以外のスパークリングは価格帯がどうしても低くなるので、あまりお金を掛けることができないのだろう。
でもダブリュは、シャンパーニュ以外のスパークリングとしては割と高い価格帯にある。
ダブリュは、メトード・クラシコ、つまりシャンパン製法と同じ造り方で製造され、瓶内二次発酵させたスプマンテなのだ。
泡は細かく勢いがある。
メトード・クラシコで造られたスパークリングでも、シャンパーニュと同じこんな綺麗な泡はなかなか出ない。
熟したピーチやジャスミンの香り。
口に含むと爽やかな辛口で、しっかりとした熟成感がある。
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ以外からもこんなに素晴らしいスパークリングを造ることができるのかと、感心。
クラシック・スタイルのシャンパーニュ・グラスが良く似合う素晴らしいスプマンテだ。
このスプマンテを飲むのは、恐らく10本目ぐらいだと思う。
初めて知ったのは、銀座のイタリアンの名店、『シルベラード』。
これをハウス・スプマンテにするとは、さすが『シルベラード』。
ダブリュの前は、ロータリー・リゼルヴァがハウス・スプマンテだった。
ダブリュの美味しさに改めて感激した、今夜も楽しいお家ワインでした。