Quantcast
Channel: ワインは素敵な恋の道しるべ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

今夜は彼女と、キャーヴ・ド・ひらまつ、西麻布 2

$
0
0
IMG_20150729_222110.jpg
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

白ワインは、ルイ・ジャド、シャトー・ド・ロシェ、プイィ・ヴァンゼル、2005年。

ルイ・ジャドはブルゴーニュを代表する、大好きなドメーヌ兼ネゴシアン・エルヴール。

プイィ・ヴァンゼルはピイィ・ロシェとも称することができ、プイィ・フュイッセに隣接する非常に生産量が少ないAOC。

珍しいワインで、私もプイィ・ヴァンゼルを飲むのは初めてである。

IMG_20150729_222147.jpg
プイィ・ヴァンゼルは若い頃はフレッシュ感の強い辛口だが、歳と共に熟成し、素晴らしい変化を遂げるのだそうだ。

10年の時を経て、どのように変化しているか楽しみだ。

色合いは輝く黄金色。

完熟した洋梨やアプリコットの香り。

口に含むと枯れた乾草のような熟成したボディを持ち、炒ったアーモンドやナッツ類のニュアンスも持つ。

確かにひらまつが選ぶだけあって、素晴らしく熟成したシャルドネである。

IMG_20150729_222028.jpg
合わせる魚料理は、ニジマスの低温キュイ、オレンジの香るシャンパン・ロゼのソース、グルノーブルとビーツの飾り。

この料理も目で楽しみ、口で愉しむことができる、美しく美味しい一皿である。

柳原料理長の真骨頂発揮といったところか。

DSC_4950.jpg
出されるパンは、時により変化する。

今夜のパンは、外皮がパリッと焼き上がり、中はしっとりと美味い。

中まで硬いと、ソースを掬うのに使い辛いのだ。

IMG_20150729_221900.jpg
赤ワインは、ジュルジュ・デュブッフが造る、フルーリー・キュヴェ・プレステージ、2005年。

フルーリーはボジョレーの最上級地区、クリュ・デュ・ボジョレーのひとつで、このキュヴェ・プレステージは良いぶどうが採れた年にしか造らない特別なワインである。

このワインは『ひらまつ』のために造られているので、『ひらまつ』の店でしか飲むことができない。

このワインも白と同じく、2005年ヴィンテージ。

フルーリーは”花”という意味で、元々は花のように柔らかく軽快な赤だが、このボトルも10年の熟成を経てどのように変化しているのか楽しみだ。

IMG_20150729_221944.jpg
色は普通のボジョレーに較べ、結構濃い。

確かに香りは甘く、アイリスの香りと言われているが、まさにその通りだ。

しかし口に含むと、甘い香りの後ろからカシスやブラックベリー等の果実味と、しっかりとした熟成感が現れる。

ムーラン・ナ・ヴァンと共に最高のボジョレーと言われるだけあって、美味い。

西麻布の大好きなフレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

Trending Articles