
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜の肉料理は、仔牛バラ肉のブランケット、インゲン豆とシェーブル、五穀米のリ・オ・ブール。
今夜の赤ワインに良く合って美味い。

今夜飲んでいる赤ワインは、ボジョレーの帝王、ジョルジュ・デュブッフが造る、フルーリー、キュヴェ・プレステージ、2005年。
フルーリーはボジョレーの最上級地区、クリュ・デュ・ボジョレーのひとつで、キュヴェ・プレステージは良いぶどうが採れた年にのみ『ひらまつ』のために造られるワインである。
普通のフルーリーはサントリーが輸入販売しているが、この特別なキュヴェは『ひらまつ』のお店でしか飲むことが出来ない。

赤ワインが残っているので、チーズを頼んだ。
食べ頃の美味しいフロマージュが揃っているのが良いフレンチの証。
彼女はフロマージュが大好きで、美味しそうに食べる彼女の顔が、私は大好きだ。
デセールは、ミントのアイスクリームに、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、そしてバジルとヨーグルトが添えられている。
シンプルだが美味い。
ディジェスティフは、ジャック・ロゼ。
カルヴァドス、リンゴジュース、グレナディンシロップ、レモンジュースが使われている。
私は甘い食後酒は決して嫌いではないが、彼女は苦手。
たっぷりとワインを飲んだ後に飲むと、悪酔いするのだそうだ。
だから何時も私が彼女の分と合わせ、二杯飲むことになる。
でも悪酔いしたことは無い。
素敵な彼女を前にして、どんなに飲んでも悪酔いするはずが無い。
と言いながら、結構酔ってしまった。
今夜は2005年の白、赤が美味しかったので、随分グラスを重ねてしまったようだ。
食後のコーヒーを撮影したつもりで、卓上の花を撮っていた。
さて、迎えの車が来たようだ。
ダイニングの出口近くには、今夜空けたワインのボトルがずらりと並んでいる。
毎回『ひらまつ』のお店で飲む度に、『ひらまつ』はヴィンテージ・ワインをいったいどの位所蔵しているのだろうと思ってしまう。
西麻布のフレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす、素敵な夜でした。