今夜は、丸の内のKITTEで彼女と待ち合わせ。
KITTEの5階にあるカジュアル・フレンチのお店、『ドン・ピエール・ハート』に久し振りに行くことにしたのだ。
KITTEの1階を見下ろしたが、今は特にイベントはやっていないようだ。
ここなら彼女も場所がわかるというので、お店で待ち合わせることにした。
店に入ると、美人店長の木本さんが迎えてくれる。
今夜は早めに予約しておいたので、店の一番奥の静かで眺めの良い席。
窓の外には、修復された東京駅丸の内駅舎が見える。
その周りを再開発された丸の内や八重洲の高層ビル群が取り囲んでいる。
彼女が到着すると、冷えたシャンパーニュを抜栓。
シャンパーニュ・グルエ・ブリュット・セレクション。
グルエは、1670年からシャンパーニュ地方のコート・デ・バールでぶどう栽培を行い、1975年からレコルタン・マニュピランとしてシャンパーニュ造りを始めている。
その後ネゴシアン・マニュピランに転じ、家族経営のメゾンながら今では年産200万本を超える生産量を誇っている。
細かで勢いのある泡立ち。
華やかなフルーツ香は抑えめで、成熟した果実と熟成香を持つ。
口に含むと強く複雑なストラクチャーを持ち、黒ぶどうの比率の高さを感じる。
セパージュを聞いてみると、ピノ・ノワール70%、シャルドネ20%、ピノ・ムニエ10%。
そういえば、コート・デ・バールは良質なピノ・ノワールが生産されることで有名な場所だ。
ミュズレには、ドゥピュイ1670、1670年から、と書かれている。
1670年はシャンパーニュに住み着いた年だが、これだとシャンパーニュ造りを始めたのが1670年だと勘違いしてしまいそう。
最も古いシャンパン・メゾンであるルイナールが登録されたのは、1729年なのだ。
前菜は、カプレーゼ。
水牛のフレッシュ・モッツァレラとフルーツ・トマト。
これはシャンパーニュに良く合う一品なのだ。
サラダは、ちょっと変わったものを選んだ。
リンゴとマッシュルームとクルミとゴルゴンゾーラのサラダ。
二人の皿に取り分けるのは、私の役目。
上下に重ねて盛り付けられた料理を取り分けるのは難しいが、この料理は簡単。
美味しいし、これもシャンパーニュにベストマッチ。
パンと一緒に出されたのは、エクストラ・バージン・オリーブオイルとバルサミコ。
このバルサミコ、熟成されていて濃厚で美味い。
久し振りなので、木本店長との話も弾む。
おや、あっという間にシャンパーニュが無くなってしまった。
外は暑かったので、喉が渇いていたのだ。
選んでおいた赤を出してもらおう。
丸の内の『ドン・ピエール・ハート』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。
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今夜は彼女と、ドン・ピエール・ハート、丸の内
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