西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
まだ赤ワインを楽しみたいので、フロマージュをワゴンから選ぶ。
今夜も食べごろのものが揃っている。
エポワース、ロックフォール、そして名前を忘れたがハードタイプ二種。
エポワースが好きだと話したら、とても大きく切り取ってくれた。
ローヌの強い赤ワインとの相性も抜群で美味い。
飲んでいる赤は、コート・デュ・ローヌのアラン・ガルティが造る、コート・デュ・ヴィヴァレ、2010年。
アラン・ガルティはコート・デュ・ヴィヴァレを代表する造り手。
ぶどうはビオディナミ栽培されている。
セパージュはシラー70%、グルナッシュ30%。
果実味豊かな、濃厚で洗練された素晴らしい赤である。
フロマージュを食べ終えると、デセールが届く。
パッションフルーツとココナッツのムース、パイナップルのシャーベット。
お腹はいっぱいなのだが、フレンチのフルコースのあとのデセールは美味い。
今夜もカロリー過多だね、などど言いながら、美味しく食べてしまう。
ディジェスティフは、ヴァン・ド・ナチュレ。
ペラン・エ・フィスが造る、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、2010年。
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズは、コート・デュ・ローヌの南部にある甘口のヴァン・ド・ナチュレのAOC。
ヴァン・ド・ナチュレとは、ワインの発酵中に果汁にブランデーを加え、発酵を止めて甘みを残す酒精強化ワインの一種。
ペラン・エ・フィス (ファミーユ・ペラン)はコート・デュ・ローヌの大手の造り手。
『ひらまつ』のお店では定番ワインの一つで、私のブログにも良く登場するので今回は説明を省略。
光り輝く黄金色。
熟した桃やパッションフルーツの甘い香り。
完熟果実と蜂蜜の甘みを持つ、素晴らしいヴァン・ド・ナチュレ。
ぶどうは、ミュスカ・ア・プティ・グラン。
〆はコーヒー。
フレンチのフルコースのあとのコーヒーは、デセールと同じく本当に美味い。
「今夜の料理も美味しかったわね」
「うん、柳原シェフの料理は伝統と季節感を上手く組み合わせていて素敵だね」
満たされた思いで、テーブルをあとにする。
メインダイニングの入り口には、常に大きな百合の生花が置かれている。
見た目も美しく、香しい。
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。
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今夜は彼女と、キャーヴ・ド・ひらまつ、西麻布 3
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