今日は、年末年始で弛んだ身体を引き締めるため、ジムで筋トレに励んだ。
シャワーで汗を流し着替えると、いざ出陣。
彼女と銀座で待ち合わせ、車で虎ノ門に向かう。
向かった先は、『タニーチャ』。
10年来のお付き合いのシェフの店である。
『タニーチャ』とは、イタリア語でどんな意味なのだろうか。
実はイタリア語ではなく、オーナーシェフの茶谷さんの名前を逆さに読んで店名にしたのだ。
茶谷シェフとの出会いは、彼が29歳で西麻布に店を開いたとき。
彼の斬新なイタリアンに魅了され、それ以来のお付き合い。
数年後に同じく西麻布のより大きな店に引っ越し。
場所は、何と『キャーヴ・ド・ひらまつ』のすぐ横の路地を入ったところ。
そして今度は虎ノ門に移転したので、新しい店を訪れることにしたのだ。
彼女と目と目を合わせ、スプマンテで乾杯。
二人が好きな、カ・デル・ボスコ、フランチャコルタ、キュヴェ・プレステージ。
以前この店で、彼女と二人で赤ワインの前にカ・デル・ボスコを二本飲んでしまったことがある。
アミューズが出されて驚いた。
これは亀の手ではないか。
磯釣りをしていたので馴染みのある生き物だが、食べるのは初めて。
彼女は気持ち悪がるのではと心配したが、「面白い」とペロッと食べてしまった。
プロシュートをハーブに漬けて香り付け。
香しく美味い。
おや、グリッシーニが随分短くなった。
西麻布の時は30cmくらいあり、昆虫の触覚のようにグラスに立てて出されていた。
白ワインは、珍しいものを選択。
トスカーナ州のテルッツィ&ピュトーが造る、カルメン・ピュトー、2011年。
サンジョヴェーゼ100%で造られた”ブラン・ド・ノワール”なのだ。
テルッツィとピュトーの夫妻がサン・ジミニャーノにワイナリーを設立したのは1974年。
ワインの名前になっている奥様のカルメン・ピュトーは、ミラノ・スカラ座のプリマドンナとして活躍した経歴の持ち主。
透き通ったストロー・イエロー。
深い熟成感を持ち、果実味と酸のバランスが良い。
発酵は低温で行い、バリック(新樽比率10%)で8ヶ月熟成されているそうだ。
前菜は三種盛り。
新鮮な秋刀魚が美味い。
秋刀魚の下に敷かれているのは、茄子。
苦みと旨味のある野菜。
ローマの野菜だとのことだが、名前は忘れた。
蝦夷鹿のパテ。
ディジョンのマスタードとタスマニアの大粒のマスタードを交互に付けて食べる。
美味い。
虎ノ門のイタリアン、『タニーチャ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。