Quantcast
Channel: ワインは素敵な恋の道しるべ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

今夜は彼女とイタリアン、タニーチャ、虎ノ門 2

$
0
0

IMG_20161104_221426.jpg

虎ノ門の『タニーチャ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

赤ワインもトスカーナのサンジョヴェーゼを選んだ。

ポッジョ・ブリガンテが造る、アルズーラ、モレッリーノ・ディ・スカンサーノ、2012年。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノは、フィレンツェの南約150kmにある地域で、ボルゲリに続く名産地として注目されている場所。

 

IMG_20161104_183921.jpg

とても良いコルクが使われている。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノは海に近い海洋性気候の場所で、起伏に富んだ地形、様々な地質、そして二本の川に挟まれていることにより、多様なミクロクリマが生み出されている。

 

IMG_20161104_221506.jpg

モレッリーノはこの地域でのサンジョヴェーゼの呼び名で、モレッリーノ・ディ・スカンサーノとはブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同じ類の名前。

「サンジョヴェーゼには亜種がいっぱいあるし、名前もいっぱいあるので覚えるのが大変ね」とは、彼女の感想。

口に含むと、圧倒的な果実味に驚かされる。

芳醇で熟成感も強いが、ボディは過度に重厚ではなく、引き締まっている。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノのワインは、要注目である。

 

IMG_20161104_191641.jpg

真鱈の白子のフリット。

ふわふわの白子が美味い。

まだ残っていた白のサンジョヴェーゼを合わせると、とても美味い。

 

IMG_20161104_221346.jpg

フレッシュ・ポルチーニとフォアグラのポタージュ。

素晴らしい香り。

口に含むと旨味が広がる。

 

IMG_20161104_184617.jpg

熱々のパンで、ポタージュを残さず掬い取る。

 

IMG_20161104_195505.jpg

猪のラグーソースのパスタ。

強いソースなので、赤のサンジョヴェーゼとの相性が良い。

 

IMG_20161104_202558.jpg

素晴らしい香りと共にメイン料理が運ばれてきた。

熟成牛のハンバーグ。

 

IMG_20161104_202654.jpg

二つに切り分けると、中はピンク色。

ジューシーで美味い。

サンジョヴェーゼがどんどん進んでしまう。

 

IMG_20161104_205635.jpg

食後に残った赤ワインを飲みながら、彼女と話しが弾む。

飲み終えると、ドルチェの時間。

お腹はいっぱいだが、彼女が美味しそうに食べるのを見ると、私も食べてしまう。

 

IMG_20161104_210353.jpg

食後には、イタリアン・ローストの強いコーヒーが旨い。

「ね、西麻布の『タニーチャ』の最初のお店に初めて行った時のことを思い出すわね」と彼女。

「若い能力ある料理人のお店に連れて行くよと君を誘ったのに、店の場所がわからず随分歩かせちゃったね」と私。

「そうだったかしら?! 私が思い出すのは、パスタの上を泳いでいる稚鮎とか、レアで焼かれたカンガルーのローストとか、驚きの料理のこと」

男性と女性では、記憶に残ることの順位が異なるようだ。

 

IMG_20161104_210422.jpg

コーヒーのお供は、生チョコレート。

口に入れた途端に溶け、ビタースイートの旨味が広がる。

 

IMG_20161104_221705.jpg

このお店のコーヒーは、イタリア・トレヴィーゾのエレクトラ。

ハンドメイドの美しいエスプレッソ・マシンの製造会社である。

 

IMG_20161104_221747.jpg

この特徴のあるコーヒーカップは、アンカップ社のエディツィオーネ・ベライタリア。

ソーサーにはエレクトラの名前が入っている。

今夜の料理もワインも素晴らしかった。

茶谷シェフとソムリエの奥様に見送られ、店をあとにする。

虎ノ門で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4121

Trending Articles