日本橋室町の『牡蠣場北海道厚岸』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャブリを飲み干したので、赤ワインを注文。
グランポレール、北海道ツヴァイゲルトレーベ、2015年。
サッポロビールが余市で造るワイン。
実はここには赤はこの一種類しか置いていない。
白は、先に飲んだシャブリと、北海道ケルナーの二種類。
初めて飲むワインだが、優しい果実香と円やかなタンニンを持つ辛口のミディアム・ボディ。
これなら和食にも良く合う。
生牡蠣を食べたので、次はカキフライ。
新鮮な大振りの牡蠣を用いたフライが美味い。
レアチーズ豆腐。
これはレアチーズなのか豆腐なのか不思議な食べ物。
北海道産の牛乳で造った、豆腐状のフレッシュチーズのようだ。
蟹出汁巻き玉子。
こんなに大きいとは思わなかった。
長さは20cm、厚みも4cm位もあり、食べ応え充分。
北海道料理の店なので、蝦夷鹿のローストも注文。
これは美味い。
カウンターの目の前には、湯気が立ち上る木の箱がある。
よく見るとお酒の燗付け機で、徳利内の酒を計る温度計と、酒燗の目安温度の説明書が置かれている。
〆は、牡蠣蒸しわっぱ飯。
二個を注文したところ、「今夜はかなりの量の料理を食べられているので一個で充分だと思います」とのアドヴァイス。
ご飯もたっぷり入っているので、確かに一個で充分。
とろろ昆布の入った器が届き、そこに熱湯を注いでお吸い物が完成。
牡蠣の味がしみ込んだご飯が美味い。
店を出ると、室町界隈を散歩。
コレド室町1と2の間を抜けると、神社がある。
神社の境内には、桜が綺麗に咲いている。
ライトアップされて美しい。
こんな繁華街の真ん中にある朱色の鳥居が新鮮に見える。
名前は、福徳神社。
お参りしている人が居る。
ここだけ別世界の静寂。
とても新しい社だが、貞観年間(859~876年)からこの地に鎮座する由緒ある神社なのだ。
神社の境内に立ち、上を見上げると聳え立つビル群。
都会の真中に居ることを思い出す。
彼女がコーヒーを飲みたいという。
日本橋のたもとのスターバックスで一休み。
今夜の二人の飲み物は、さくらブロッサム クリーム ラテ。
大きな窓の外を、日本橋を行き交う人々が足早に通り過ぎる。
彼女と過ごす日本橋の夜は、静かに更けていきました。