今日は神楽坂。
駅を出ると、予約しておいたパンを受け取りに『亀井堂』に向かう。
人気のクリームパンをゲット。
今日も午前11時過ぎには売り切れたそうだ。
カスタードクリームがたっぷり詰まっていてずっしりと重い。
最近は彼女もこのクリームパンが大好きなので、電話予約をしてディナーの前に受け取っているのだ。
再び駅に戻り彼女を迎えると、今夜のお店、『イル・キャンティ・ロッサ』に向かう。
駅の出口から歩いて30秒の便利な場所にある。
あれ、店はもう開いているが、クローズドの札が出たままだ。
店は鰻の寝床で、間口は狭く奥に長く伸びている。
左の壁沿いに二人用テーブルが4つ。
壁側は長椅子になっているので、ハンドバッグが置けて便利だ。
この店のインテリアは、マンハッタンでよく行っていた52番通りの古いイタリアンを思い出す。
右側の壁には、ボックス風の椅子の二人用テーブルが二つ。
マンハッタンの店はマフィアのたまり場みたいな雰囲気で、高齢のイタリア人男性が注文を取りにきたが、ここでは笑顔の素敵な女性が迎えてくれる。
テーブル席を抜けてさらに奥に進むと、厨房の横にカウンター席が4つほどあり、その横の奥にはこんな個室もある。
最初のボトルは、冷えたスプマンテ。
ロンバルディア州のグイド・ベルルッキが造る、ベルルッキ '61、フランチャコルタ、ブリュット。
グイド・ベルルッキは、1961年にロンバルディア州で初めて瓶内二次発酵(メトード・クラシコ)のスパークリング・ワインを造った名門。
勢いのある細かな泡立ち。
シトラスの香り、活き活きとした酸、さすがフランチャコルタ、かなり美味い。
セパージュは、シャルドネ90%、ピノ・ネロ10%。
最初の料理は、森のサラダ。
色々な種類の茸が入っている。
ドレッシング入れは、マルケ州のヴェルデッキオ、ペッシェヴィーノの瓶が使われている。
冷たい前菜は、メニューからではなく、壁の黒板に書かれた本日のおすすめから選ぶ。
真鯛のカルパッチョ。
ソースが絶妙で美味い。
フランチャコルタを飲み終えると、赤ワインの前に白をグラスでもらう。
今日のグラス・ワインは、ラツィオ州を代表する造り手、フォンタナ・カンディダのサンタ・テレーザ、フラスカーティ・スペリオーレ、セッコ、2015年。
綺麗な黄金色。
リンゴや洋梨の香り。
豊かな果実味を持ちながら、爽やかな辛口。
ぶどうは、マルヴァジア、トレッビアーノ、グレコ。
神楽坂の『イル・キャンティ・ロッサ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。