ブログで仲の良いパトモスさんが上京されたので、歓迎ディナー会を開催。
場所は、白金高輪のフレンチ、『ラ・クープ・ドール』。
白金高輪駅の出口から、徒歩30秒で到着する便利な場所にある。
店名の”ラ・クープ・ドール”とは、”黄金の杯”という意味。
フランスの有名店で修業を積んだ坪香シェフが生み出す美しい料理には定評がある。
ダイニング・スペースは広く、テーブルがゆったりと配置されている。
奥の棚の後ろには、個室が配されている。
入り口側には、オープン・キッチン。
多くの料理人が、もうすぐ訪れる今夜の客を迎える準備に忙しそうだ。
ここが、今夜の私達のテーブル。
私がワインをチョイスし、三日前に運び込んでおいた。
早めにワインの情報をお伝えし、それに合わせて坪香シェフが今夜のコース料理を考えてくれている。
メンバーが集まり、歓迎会が始まる。
最初のシャンパーニュはお店から。
アンリ・ジローのエスプリ・ナチュール。
今夜集まったメンバーは、パトモスさんと交流があるブロガーさん。
ちーちゃん、nekonekoさん、Yuki(cheshire)さん、そしてパトモスさんと私。
アンリ・ジローは、1625年に、ピノ・ノワールの良質なぶどうが収穫されることで有名なアイ村の畑を手に入れたことから始まる名門メゾン。
素晴らしい熟成感を持つ、美味いシャンパーニュだ。
エスプリ・ナチュールのセパージュは、ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。
コルクは弾力があり、とても上質のものが使われている。
アミューズは、秋刀魚のリエットと黒オリーブの枝。
柿の葉っぱや松笠はデコレーションで、食用ではない。
こちらが、秋刀魚のリエット。
黒オリーブの枝に付けて食べる。
これもアミューズの、タコとアボカド、マンゴーソース。
一口でパクっと口に含むと、美味さが広がる。
これはアミューズではなく、バター。
私が持ち込んだワインの1本目は、ロワール、サンセールのアルフォンス・メロが造る、レ・ペニタン、コート・ド・ラ・シャリテ、2009年。
アルフォンス・メロはサンセール最大の造り手で、19代続く名門。
ソーヴィニヨン・ブランの名手、アルフォンス・メロが、サンセールとシャブリの中間にあるコトー・シャリトワで造る、珍しいシャルドネ。
2009年と言う良いヴィンテージを持ってくることが出来た。
コルクの状態も香りも良い。
豊かな果実味。
熟成感があり、酸とミネラルのバランスも良い。
前菜は、秋鮭白子の燻製とオリーブ油でマリネしたいくら、シトロネル風味の生のりのピュレと一緒に。
秋鮭の白子の食感がたまらなく良い。
三本目のワインは、ブルゴーニュ、コート・シャロネーズのクローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2011年。
白ワインは、北方のシャルドネと、ブルゴーニュでも南方のシャルドネとの飲み較べという企画。
クローディ・ジョバールは、自らのドメーヌ運営に併せ、ブルゴーニュの大手ネゴシアン、ルモワスネの醸造責任者を務め、更に家業の育苗家としても活躍する、ブルゴーニュで注目の女流醸造家。
コルクの状態、香り共にとても良い。
圧倒的な果実味。
濃厚な果実の凝縮感。
やはりクローディのリュリーは素晴らしい。
ヴィンテージは2009年で揃えたかったが、既に販売終了で、2011年しか手に入らなかったのが残念。
左がリュリー、右がコート・ド・ラ・シャリテ。
どちらが好きか意見を述べ合うのも楽しい。
この辺りになると適度に酔いも回り、パトモスさんもパトモス・ワールド全開。
ちーちゃんと私はパトモスさんにお会いするのは二度目で、nekonekoさんとYuki(cheshire)さんは初めて。
それでもブログでのお付き合いが長いので、旧知の仲のようにすぐに打ち解けて話ができるのがブログ仲間の不思議なところ。
温前菜は、北あかりのポタージュとモンサンミッシェル産ムール貝、トリュフのリゾット添え。
ポタージュはどこにあるのだろうと思ったら、暖かいスープが後で注がれる。
ポタージュが充分に注がれると、皿の中の景色が変わった。
モンサンミッシェルのムール貝は小粒だが、旨味が凝縮されている。
これは何だったのだろうか。
話しに夢中になっていたので、料理の記憶が飛んでいる。
玉子かと思ったら、人造の器。
うずらの卵は本物だが、中身は生クリーム。
トリュフのリゾットだったようだ。
上に掛かっているのは、トリュフオイルなのだろう。
白金高輪のフレンチ、『ラ・クープ・ドール』で開催した”パトモスさん歓迎会”の楽しい夜は続きます。