代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜のパスタ料理は、鴨腿肉のコンフィと芹の手打フェットチーネ。
パスタの上には、黒トリュフとグラナパダーノ。
グラナパダーノはイタリア北部、ポー川周辺で造られるハードタイプチーズ。
幅広パスタに、鴨のコンフィのソースがよく絡んで美味い。
真鯛のソテーとモンサンミッシェル産ムール貝、ツルムラサキと蕪のピュレ、ハーブとドライトマトのサルサ・ベアルネーゼ。
皮はパリッと焼かれ、綺麗にソテーされている。
ムール貝が何処にあるのかと探したら、真鯛の下に敷かれていた。
モンサンミッシェル産ムール貝は、小振りで味が凝縮されていて美味い。
赤ワインは、イタリアのスーパーIGT。
マルケ州のファットリア・レ・テラッツェが造る、カオス、2004年。
ファットリア・レ・テラッツェは1882年創業の老舗ワイナリー。
そしてカオスは、年産僅か1,500本のスーパー・マルケである。
毎年エチケットのデザインが変わることでも有名。
素晴らしい凝縮感。
濃く強く、それでいて洗練されている。
セパージュは、モンテプルチアーノ50%、メルロー25%、シラー25%。
この2004年VTは、ガンベロ・ロッソでトレビッキエーリを獲得している。
イベリコ豚のロースト、大葉の香るポルトソース、季節のお野菜と共に。
ゴロンと大きなイベリコ豚がこんがりと焼かれている。
二つに切り分けると、中は思ったよりも赤い。
これがジューシーで美味い。
ドルチェは、いちじくのコンポート。
たっぷり食べたっぷり飲んでも、ドルチェは別腹。
甘い無花果がたまらなく美味しい。
やはり『アルジェントASO』でのディナーは楽しい。
支配人の高橋さん、料理長の高階さん、シェフソムリエの岡田さんに見送られ、店を後にする。
旧山手通りを渡り、お向かいの本屋さんとコンビニでお買い物。
道の向かい側には、『リストランテASO』が明るく輝く。
彼女と過ごす代官山の夜は、素敵に更けて行きました。