大晦日に飲み過ぎてしまい、元日は早起きが出来ず、初日の出を見逃してしまった。
そこで3日の朝5時に起床し手早く朝食を済ませ、6時前に車で出発。
東京湾越しに富士山が見える公園まで急いだ。
西の空には昨夜のスーパームーンの名残りの満月が残っている。
公園の駐車場が閉まっていたため、近くの駐車場を探すのに手間取り、空が白み始めてしまう。
それでも月は公園の森越しに美しく儚い輝きを放っている。
海べりまでまで来て、重大なことに気が付いた。
月がこの位置に見えるということは、日の出は反対側、つまり陸側であって海側ではないということ。
東京湾は東にあるという固定観念から抜け出せなかった。
地図がよく頭に入っていなかったが、東京湾沿いに走ると、東に弧を描いて移動しているので当然の結果だ。
空が明るくなるにつれ、東京湾越しに富士山が見え始めた。
陸側には建物が林立し、日の出は無理かもしれない。
すると、ビルの横から太陽が昇ってきた。
景色は美しいとは言えないが、紛れもない日の出である。
考えてみれば、東京湾越しに見えたとしても房総半島の上に出るということだ。
海面には多くの渡り鳥が羽を休めている。
寒風のなか、寒くは無いのだろうか。
海を離れると、陸の上でカモメたちが太陽に向かって並んでいる。
ようやく射し始めた陽光で暖を取ろうということか。
目の後ろに斑点があるので、ユリカモメのようだ。
10kmほどウォーキングを楽しむと、陽が昇って富士山も一層鮮やかに見えるようになった。
肉眼では雪の積もり具合まで見えるのだが、スマホでは霞んでしか見えないのは残念。
何とか日の出を見ることが出来た、1月3日の朝でした。
今夜はブルゴーニュのシャルドネを抜栓。
メゾン・ルイ・ラトゥールが造る、アルディッシュ、シャルドネ、2015年。
ルイ・ラトゥールのこのトレード・マークが好きだ。
ついでに言うと、ルイ・ジャドのトレード・マークのバッカスも好きだ。
そしてブルゴーニュの2015年はGood Yearだ。
ルイ・ラトゥールは誰でも知っているブルゴーニュの名門。
コルトン・シャルルマーニュの生みの親として知られ、高品質の白ワイン造りで定評がある。
以前彼女と一緒にコルトン・シャルルマーニュを飲んだが、あまりにドライ過ぎて彼女に「好きじゃない」と言われショックを受けたことがある。
実は彼女はジャック・セロスのシャンパーニュもドライ過ぎると言ってあまり好きではないのだ。
キャップ・シールにもメゾン・ルイ・ラトゥールの名前。
ルイ・ラトゥールの白は高価なものばかりだと思っていたので、このアルディッシュを見付けた時にはあまりに手頃なのでびっくりしてしまった。
色合いは濃い黄金色。
林檎やレモン、オレンジの甘い香り。
口に含んで驚いた。
冷やし過ぎだったので果実味は出ていないと思ったが、アプリコットやパイナップルの豊かなニュアンス。
むしろ温度が上がった方が辛口になった。
これは美味い。
お家ワインには充分なので、もっと買い足しておこう。
平均樹齢25年のシャルドネを用い、果実味を活かすためステンレスタンクで醗酵、熟成。
熟成期間は10カ月。
良質で気軽なシャルドネを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。