今日は外苑前で彼女と待ち合わせ。
以前から行きたかった素敵なフレンチ、『プレヴナンス』の予約が取れたのだ。
青山通りの外苑前付近には好きなお店が幾つかあるので、よく来る場所。
『ラピュタガーデン』も素敵だし、『アクアヴィット』は豪華だ。
鮨の『花井』も寛いで美味い鮨を味わうことが出来る。
青山通りから南に下り、さらに路地を入ったところに目的のお店がある。
店の前には、フランス語で店名が書かれた小さな表示。
プレヴナンスの原義は、”先を見据え行動すること”。
加えて、”心遣い”とか”思いやり”といった意味もあるようだ。
オーナーシェフ、静井弘貴(しずかい ひろき)氏のお名前も。
今日はどんな料理に出会えるか、期待を込めて大きな木のドアを開ける。
エントランスを入ってすぐ右手には、荒々しい波の大きな水墨画。
その下には、二人用のテーブルが三つ。
奧には4人用のテーブルが4つ、左側が四角いテーブルで、右側が丸テーブル。
私達はこの丸テーブルに通された。
飾り皿が素敵だ。
彼女の皿は真ん中が空洞で、見て綺麗だが皿としての役割は果たさない。
私の皿はガラス製。
ナプキンにも店名とシンボルマークが。
人参をくわえた兎が可愛い。
もうすぐ「ピーターラビット」の映画が封切となることを思い出してしまう。
歓迎の泡はお店から。
ソムリエの西塚さんが丁寧に説明してくれる。
山葡萄のワインをシャンパーニュで割ったカクテル。
よく見ると、ぶどうの滓が幾つも入っている。
ぶどうの果実味に加え、酸味、渋みがうまく調和している。
使われているシャンパーニュは、ペリエ・ジュエ、グラン・ブリュット。
アミューズは、鶏レバームースのエクレア。
レバームースの旨味が空いたお腹に染み渡る。
もうひとつのアミューズは、畑で育つ野菜のイメージ。
白は米粉、緑は青のりで造られている。
「豆と葉っぱは食べないで下さいね」と西塚さん。
そう言われると、このレンズ豆はフランスのピュイ産だろうなと思い、食べてみたくなる。
自家製ブリオッシュ。
これは美味い。
「私、ブリオッシュが大好きなの」と彼女。
美味しいが、食べるたびにバターで指がべたべたになり、お手拭きで綺麗に拭き取らねばならない。
おやつに食べるのは好きだが、料理に合わせるには普通のパンの方が手が汚れず、ソースも掬えるので便利だ。
青山の人気のフレンチ、『プレヴナンス』で彼女と過ごす素敵な午後は続きます。